公開日 2021/01/22 23:42
変更日 2024/06/20 18:05
yunho-tvxq-di-mv-thank-u©S.M. Entertainment
東方神起のユンホが新曲でカムバック! それに先立ちRAIN(ピ)が師匠であるJYPとコラボ! 両者に共通するのがストーリー性のある完成度の高いミュージックビデオ(MV)。そこで、90年代末から韓国音楽業界を席巻した、ドラマタイズMVの名作をご紹介。どの作品も映画を見終えたかのような完成度と満足度。
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ソロとしては2枚目のミニアルバムとなる『NOIR』でカムバックした東方神起のユンホ。タイトル曲となった「Thank U」は、ネット上のディス(批判や中傷)さえも自分を成長させる糧にするという風刺の効いたリリックとリフレインが耳に残る軽快なダンスサウンド。MVはノワール映画風で、俳優イ・ジョンヒョンとのアクションバトルや、名優ファン・ジョンミンとの息詰まるロシアン・ルーレットなど見どころ満載。緊迫のドラマシーンと華麗なダンスシーンが交錯し、ユンホの歌手としての実力に加え、演技力をも見せつけるスタイリッシュな仕上がりとなっている。クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」を思い出したという人も多いが、ハリウッド映画や香港映画、韓国映画や日本映画など、各国のノワール作品の魅力を凝縮したかのような完成度の高さと映像美。暴力描写が多いことから、韓国では日本のR-18に相当する19禁の判定を受けて地上波放送不可となった。とはいえ、デビュー18年目を迎える東方神起は、ファンも多くが成人に達しているため、あまり影響はないと考えられる。尚、テレビでは問題シーンなどをカットして再編集したバージョンが使われるとのこと。
2020年の大晦日に公開され、新年早々に話題を集めたのが、歌手であり俳優でもあるRAIN(ピ)の新曲「Switch to me」。作詞作曲を手がけたのは、NiziUのプロデューサーとして知られるJYPエンターテインメント代表のJ.Y.Park(パク・ジニャン)。そもそもRAIN(ピ)は、J.Y.Parkに見出されて2002年にデビューした、TWICEやNiziUの先輩にあたる。2007年に独立したが、両者の師弟関係は事務所が変わっても続き、2PMとの共演なども実現している。今回は久しぶりのコラボとあって、J.Y.Park自身がMVにも出演。親友でもありライバルでもある2人が、美女を巡って三角関係をくり広げるというストーリー。楽曲も「今の恋人と別れて自分に乗り換えなよ!」と愛をささやくもので、90年代風のディスコサウンドにのせて、徐々にエスカレートしていく両者の争奪戦がユーモラスに描かれる。一方で挿入されるダンスシーンはキレキレで息もピッタリ! さすがのコンビネーションだが、最後にはオチまで用意され作品的にも非常におもしろい! J.Y.Parkは自身の作品ばかりかWonder GirlsからNiziUまで、自身が手がけるグループのMVにも登場し、コミカルな姿を見せてきた。今回は師弟揃って三枚目を演じているが、まさしくRAIN(ピ)がJYPのイズムの継承者であることの証しともいえる。