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公開日 2020/10/26 18:00
変更日 2024/07/18 18:51
(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
第92回アカデミー賞で非英語映画初となる作品賞を含む4部門を受賞し、世界を席巻した映画『パラサイト 半地下の家族』がついにWOWOWで独占初放送!日本初放送に伴い、『パラサイト 半地下の家族[モノクロ版]』を含むポン・ジュノ監督の名作を一挙放送!更に監督作品の魅力を解明する特別番組も放送!要チェックです!
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今年発表の第92回アカデミー賞で非英語映画初となる作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門を受賞し、第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを制した、ポン・ジュノ監督による韓国映画の秀作『パラサイト 半地下の家族』。『マーティ』以来、64年ぶりのアカデミー賞作品賞とパルムドールのW受賞という快挙を果たし、もちろん韓国本国でも青龍賞、春史大賞映画祭等々数々の賞を受賞。
映画公開後にロケ地のあるソウル市は“聖地巡り”をする観光客を当て込み、観光コースとして整備。映画の舞台となった韓国ソウルの半地下住宅が点在するエリアは、“聖地巡礼”するファンが殺到した。
日本でも観客動員数は330万人超、興行収入は45億5000万円を突破。韓国映画における日本興収1位の記録を塗り替えただけでなく、『グリーンブック』や『ラ・ラ・ ランド』といった近年のアカデミー賞受賞作の記録を押し除け社会現象とも言える爆発的盛り上がりをみせた。
韓国動員1,000万人突破、フランス動員150万人突破、香港・台湾では歴代パルムドール受賞作品において最多動員数を記録するなど、全世界で大ヒットを記録し、観るものを魅了した傑作映画がついにWOWOWで独占初放送!
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本作は、半地下にある家で暮らす貧しい4人家族(キム一家)が、高台で暮らす裕福な家族(パク一家)の豪邸に出入りするようになり“パラサイト(寄生)”することから繰り広げられる物語だ。しかし豪邸には想像できない秘密があった……。サスペンス、ドラマ、コメディといったジャンルがめまぐるしく変わり、どこに向かうのか全く予測不可能な展開を通じ、普遍的なテーマである“貧富格差”への痛烈な批判をも内包した超一級エンターテインメントである。
韓国ドラマ通なら、豪邸に住む超お金持ちの財閥とボロ家に住む貧乏人という対比はお馴染みだろう。ドラマなら恋に落ちる夢物語になるところだが、本作はどこまでもリアルに韓国の超格差社会を描いている。
韓国は受験、就職、昇進の際の競争が日本以上に厳しく、脱落すると低賃金を余儀なくされるなど所得格差が大きい国。日本ではまだ“勉強しなくても生きる道はある”といった考えもあるが、韓国の激しい競争社会ではその様な考えは通用しない。
2015年の調査では36万4000世帯が、劇中でキム家が住んでいるような“半地下の家”に住んでいるそうだ。一方でカンナムやソウルの北側の高台にある高級住宅街には、劇中でパク一家が住む様な豪華なお屋敷が立ち並ぶ。韓国では、サムスンやLGといった日本でも馴染みのある主な10の財閥だけで韓国全体の富の4分の3を生み出し、所得上位10%の層が国民総所得の45%を占めているのだ。
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韓国では何色のスプーンをくわえて生まれてきたかで人生が決まるという“スプーン階級論”なるものがある。金のスプーンをくわえて裕福な家に生まれてきた人はずっと豊かな暮らしができ、一方、泥のスプーンをくわえ貧しい家に生まれた人は、学習環境も整える事ができず努力をしても報われないという意味があるのだそうだ。今世界で活躍するBTS(防弾少年団)の人気曲「Fire」の中にも、“お前は何様のつもりでスプーンだの何だのと言っているんだ?俺は人間なのに”と、スプーン階級に触れた歌詞があり、韓国社会特有の生きづらさと若者たちの葛藤を表現している。
そんな金のスプーンと泥のスプーンの対比を絶妙に表現し、リアルに描き出したのが本作である。半地下に住むキム一家は父親が事業に失敗。長男も長女も知識や教養がないわけではないが、学歴がない為まともな職にありつけない。一方で大豪邸に住むパク一家は、父親がIT企業の社長。子供には家庭教師をつけるという万全の教育環境が用意されている。だが本作は、かつての韓国ドラマの様に、金持ちが貧乏人をあからさまに馬鹿にしたり、蔑んだりするわけではない。パク一家は完全に“金持ち喧嘩せず”精神で、おっとりとした奥様は、そんな素振りは見せない。むしろ紹介で家に入り込んできたキム家の長男ギウを簡単に信じ込む姿は、韓国人のブランド志向、学歴志向、紹介などを重要視するコネ社会などを揶揄しているかのようだ。また夫も、貧乏人をあからさまに見下し、偉そうに上から目線で話す様なタイプではない。しかし、表面上の和やかさの中に混じる、どこかキム一家を見下した視線。パク一家とキム一家には決して越えられない“一線”がある。
本作はその一線を、ポン・ジュノ監督特有のクスッと笑ってしまうブラックコメディを絶妙に交え描き出し、貧富の差だけでなく人間の尊厳と礼儀について問う。人間の真の幸福とは何かを、説教臭くなく重苦しすぎる事なく描いた社会派ドラマである。『パラサイト 半地下の家族』は、韓国ドラマでは描ききれない、まさに韓国のリアルな今を知れる、韓国好きにこそ刺さりまくる作品なのだ。
WOWOWでは、日本初放送に伴いポン・ジュノ監督作品を一挙放送!また、本作の公開前に完成させた、一味も二味も観賞体験が変わる『パラサイト 半地下の家族[モノクロ版]』も放送!(*全作同時配信あり)
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