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【Netflixドラマ】イカゲームの印象に残る’音楽’とその効果とは!?※ネタバレあり

公開日 2021/11/04 20:30

変更日 2024/06/21 10:09

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Netflixより公開されてから世界中で話題となったドラマ「イカゲーム」は、もう見ましたか? 沢山の魅力が人々を引き付けているこのドラマですが、音楽にもドラマを面白くする秘密が隠されていました。 今回は、劇中で流れる'音楽'に焦点を当てて面白さの秘密や効果を紐解いていきます♪ (ネタバレ注意)


9月に公開され瞬く間に世界中で大ヒットしたこのゲーム。
既に全話見た方も多いのではないでしょうか。

このドラマは、多額の借金を抱えた人々の元に謎のゲームへの招待状が届き、悲惨な現実から脱出するために集まった参加者たちが、456億ウォンの賞金を目指し命がけのゲームに挑むというストーリーが描かれています。

そしてこのドラマで注目すべきポイントの1つは「音楽」です。
韓国だけではなく海外メディアもその音楽について高く評価をしています。
ただのサウンドトラックではない印象的なものばかりで、耳に残っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、このドラマの劇中に出てくる音楽に焦点を当てて、音楽の秘密や効果などを紐解いていきます。
気になる音楽があれば、プレイリストに追加してくださいね♪

ドラマのメインテーマ!【Way Back then】


イカゲームのメインテーマと言ってもいいこの曲は、「当時」や「その昔」などと訳されドラマの冒頭部分で流れていました。

繰り返される無機質な太鼓とメロディを奏でるリコーダーの音は、そこはかとなく哀愁漂う気持ちにさせてくれます。音が少し音痴なところも含めて、無邪気で純粋なあの頃をうまく表現していますね。

このドラマに出てくる遊びとこの曲のリコーダーは楽しかった小学校の頃を思い出させてくれますが、このドラマでは厳しい社会に生きる大人たちの残酷さが描かれているので、その対比に皮肉さを感じます。


赤い服を着た仮面達の音楽【Pink Soldiers】


このゲームの進行と運営を担っている赤い服に仮面をつけた人々のテーマ曲です。

彼らの’仕事中’を映したシーンに流れるのがこの曲で、淡々としたリズムと合唱のように重なっていく音楽が、彼らの異様な雰囲気を表しています。人間の死の重さを感じることもない彼らの淡白さを後押しする音楽に、少しぞわっとしますね。

仮面をつけているとロボットのように統一されて見えますが、彼らもゲーム参加者と同じ人間であり仕事中に絶対仮面を外してはいけないというルールがあるので、緊張感の中命がけで働いていています。

そんな彼らにも人間性が垣間見える瞬間があり、とても心を揺さぶられましたね。


彼らには四角と三角の2種類の仮面があり、四角の仮面の方が立場が上になるそうです。ゲーム運営者の中でも現実と近い社会関係があることがリアルですね。

朝を知らせる音楽【ハイドン:トランペット協奏曲 第3楽章】


このドラマ内で流れる音楽のキーワードである「クラシック音楽」。
クラシック音楽といえば、西洋で作曲され貴族などの上流階級の人々が嗜むイメージですよね。

ハイドンが作曲したこの曲は、オーケストラをバックにソロ楽器が高らかに歌い上げる’コンチェルト’という形式の音楽です。

ドラマ内では、ゲーム会場で寝ている参加者を起こす朝の音楽として使われていました。
この曲のメロディを奏でるのは’トランペット(ラッパ)’という管楽器で、軍隊が朝起きる際に流れる’起床ラッパ’と同じ楽器ですが、それではなくあえて豪華な音楽にしたことがポイントですね。

今からどのようなゲームをするかも知らず今日死ぬかもしれない究極の崖に立たされた参加者と、この音楽の対比が奇妙でぞわっとします。

2021 Netflix

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