公開日 2022/05/20 22:00
変更日 2024/06/21 10:22
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ラストにとんでもないどんでん返しが待ち受けているのは、韓国のサスペンス/ミステリー映画の醍醐味です。韓国で大ヒットになった作品から、社会問題を痛烈に描いた作品についても紹介します。記事に配信サイトのリンクを設けていますので、気になる映画があれば要チェックです。【2023/07/31 更新】
銃を持った男性
韓国のサスペンス/ミステリー映画の特徴は、社会情勢が色濃く出ている点でしょう。1926年に制作された「アリラン」では、復讐劇が描かれていました。当時の韓国は超絶格差社会だったこともあり、権力者に対する怒りがにじみ出ている内容といえるでしょう。
権力者への怒りや社会の矛盾を突くスタイルは、現代でも受け継がれています。
今回は大手映画レビューサイト「KINENOTE」で、特に評価が高い映画だけを選出。外れ無しのラインナップとなっています。
生まれてからの人生をどう過ごすかは、個人の自由です。しかし元から持つアイデンティティに関しては、絶対に揺らぐことはありません。
舞台は1920年の朝鮮時代。アイデンティティに揺らぐ男は何を思うのでしょうか?主演はソン・ガンホ。日本からは鶴見辰吾が出演。
〇KINENOTE スコア:71.3
小さい子供が行方不明になると、親の気持ちはざわつくもの。映画の主人公であるジョンヨンは、愛する息子の行方をずっと探しています。6年もずっと。
ある意味韓国らしいサスペンス映画といえる内容となっているので、合う合わないは出てくるかもしれません。唯一断言できるのは「主演を務めたイ・ヨンエは色々と凄まじい」と、いう点でしょう。
〇KINENOTE スコア:71.7
主人公は、殺人に手を染めてしまった刑事。
真綿で首を締めるかのように刑事が追い詰められる様子は、見ているだけで変な汗が出てきそうになります。妙な気持ち悪さはあるものの目が離せないのは、テンポの良さ。抑える所はしっかり抑えている、ある意味「上手い」映画といえるでしょう。
〇KINENOTEスコア:71.9
交渉人が登場し凶悪犯との駆け引きをおこなう内容です。内容だけを聞くと、サスペンス映画マニアは「またか」とため息が出て来るでしょう。大昔からよくある話です。
しかし「よくある内容」とたかをくくって本作を見ると、出鼻を根元からくじかれるでしょう。最後のどんでん返しは、韓国映画完全オリジナルとなっています。
〇KINENOTE スコア73.7
「生みの親より育ての親」という諺が、ぴったり当てはまる映画といえるでしょう。育ての親が悪者ばかりとなると、上質のサスペンスが完成します。
主人公ファイ役を務めたヨ・ジングは、当時15歳とは思えないほどの演技を披露。韓国の映画新人賞を総なめにしたのも、納得です。
〇KINENOTE スコア:73.6
全ては「よそ者」が来てから始まったこと。よそ者の正体は殺人犯なのか、または別の何かなのでしょうか?
映画が突きつけるのは、人間の本性そのもの。映画の内容は難しくなっています。でも「難しい」と感じるのも、ある意味で監督の狙いです。
事実は現実とは別物。
〇KINENOTE スコア:75.0