公開日 2024/07/18 20:00
変更日 2024/07/18 20:00
CANNES, FRANCE - MAY 20: Hwang Jung-Min attends the "Veteran 2" (I, The Executioner) photocall at the 77th annual Cannes Film Festival at Palais des Festivals on May 20, 2024 in Cannes, France. (Photo by Stephane Cardinale - Corbis/Corbis via Getty Images)
シリアスで骨太な作品が楽しめる韓国ノワール。ノワールといえば映画が多いイメージですが、最近は裏社会をテーマにしたノワールドラマも増えてきました。そこで今回は、ヤクザや裏稼業などアンダーグラウンドな世界で生きる者たちを描いた作品にフォーカス。現実では味わえないヒリヒリとしたスリルと興奮が楽しめるノワールドラマをご紹介いたします!
2024年1月に配信開始となったドラマ『殺し屋たちの店』。
タイトルからお察しのように殺し屋たちが続々登場するハードボイルドなアクションノワール。
イ・ドンウク演じるミステリアスな叔父さんが突然死去。キム・ヘジュン演じる主人公、ジアンに残されたのは叔父さんの遺産である怪しいショッピングモール。
叔父さんは一体何者だったのか、そしてこのショッピングモールの正体は何なのか…。ジアンが立ち直る間もなく、ショッピングモールの倉庫を狙う謎の人々による襲撃が始まる…というストーリー。
スピード感のある展開と個性豊かな殺し屋たちのキャラクターが魅力的な『殺し屋たちの店』。
殺し屋と聞くととにかく冷酷非道なイメージがありますが、「仲間想い」「信念深い」といった人間味あふれる部分も描かれており、残酷さと人間味らしい部分のギャップも今作のみどころです。
そして、最大のみどころは、謎めいた叔父さん、ジンマンを演じたイ・ドンウクのかっこよさ。
イ・ドンウクといえばその端正なルックスからラブコメ・ファンタジーロマンスのイメージが強いですが、今作ではパッとしないやさぐれた雰囲気で元傭兵という今までのイメージとは大きく異なる役柄を演じています。傭兵という裏社会で生きてきたジンマンの一つ一つの行動・仕草・言葉に痺れること間違いなし!
殺し屋たちの熾烈な戦いがどんな決着を迎えるのか、ぜひチェックしてみてくださいね!
殺し屋たちの店|Disney+
2022年にNetflixで配信開始となり、話題を集めた『ナルコの神』。
というのも、このドラマはフィクションではありますが、実在した人物、実際の出来事を基に製作された作品であるため。
韓国から遠く離れた南米・スリナムで、政府の極秘作戦に参加することになった民間人事業家。その目的は、その地で麻薬取引を行う韓国人麻薬王を検挙すること。
新しい稼業を成功させるためにスリナムに来ただけなのに、国家情報院の極秘作戦に関わることになってしまったごくごく普通の中年男性。
複雑に絡み合う麻薬王・中国マフィア・国家情報院の命がけの攻防にハラハラドキドキが止まらないノワールサスペンスです。
極秘作戦に巻き込まれることになってしまった主人公を演じるのは、ハ・ジョンウ。極悪非道な麻薬王をファン・ジョンミン、国家情報院のチームリーダーをパク・ヘスが演じています。
韓国を代表する実力派俳優たちが勢ぞろいなので、1つ1つのシーンが見応えたっぷり。
ハ・ジョンウがごく普通のおじさんから少しずつ裏社会で任務を果たそうと戸惑いながら動いていく姿もすごくいいのですが、麻薬王チョン・ヨハンを演じるファン・ジョンミンの演技がやっぱり最高。
数々のノワール映画に出演してきただけあって、麻薬ビジネスで政府さえも思いのままに動かそうとするチョン・ヨハンの底知れぬ悪人っぷりがとてもハマっています。
残虐なシーンもあるため苦手な人もいるかもしれませんが、これぞ骨太のノワールドラマ!と太鼓判を押したい作品です。
ナルコの神|Netflix
女性が主人公のノワールドラマといえば『マイネーム: 偽りと復讐』。
人気急上昇中のハン・ソヒが主演を務めたことも大きな話題となりました。
父親を殺されてしまった主人公ジウが、父の死の真相解明と復讐を誓い、麻薬組織のボスの後ろ盾を受け、名前を変えて警察に潜入するというストーリー。
復讐のために麻薬組織に入る一方で警察の麻薬捜査隊に潜入するというスパイ的な要素も織り交ぜながら、物語はスリリングに展開していきます。
麻薬組織という裏社会で生まれる骨太な人間ドラマとハン・ソヒの体当たりの演技とアクションに惹き込まれる『マイネーム: 偽りと復讐』。
タイトルにある「マイネーム」「偽り」「復讐」この3つがドラマティックに描かれた作品でもあります。
マイネーム: 偽りと復讐|Netflix