公開日 2020/01/14 21:21
変更日 2024/11/19 02:52
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今流行りの韓国料理「ナッコプセ」を知っていますか? 辛いもの好きの女性に人気の「ナッコプセ」は、食欲がないときにもご飯が進む釜山発の郷土料理です。人気ドラマ『孤独のグルメ』をはじめとする日本のテレビ番組にも「ナッコプセ」が登場。そんな今注目の「ナッコプセ」について詳しく紹介します!
「ナッコプセ」はナクチ(手長ダコ)、コプチャン(ホルモン)、セウ(海老)の頭文字を合わせた言葉で、正式名称は「ナッコプセポックム」。韓国の釜山で生まれた郷土料理です。
韓国語で“~炒め”という意味を持つ「ポックム」が付いていますが、タコと牛ホルモン、エビ、野菜、春雨などをヤンニョム(韓国の合わせ調味料)と一緒に鍋で煮て作るのが一般的です。
ナッコプセは歯ごたえのあるタコやプリプリとしたエビ、ジューシーな牛ホルモン、玉ねぎやキャベツなどの野菜といった様々な食感を味わえるのが特徴。具材から出た出汁とピリッと甘辛い味付けも食欲をそそります。具材がゴロゴロと入ったナッコプセは食べ応えがあり、魚介とホルモンの旨味が凝縮されたスープの味はヤミツキになるほど美味です!
ナッコプセに似ている料理として知られているのが、手長ダコ料理であるナクチポックム。ナッコプセとの違いはエビとホルモンが入っていないことです。 ソウルのお店で食べられるナクチポックムは、スープがなく激辛のタコ炒めといったかんじで、釜山のものと分けて「ソウル式」と呼ばれています。
釜山のナクチポックムは鍋でグツグツと煮るためスープがありダシが効いていて、「ソウル式」よりも辛さがマイルド。お店によっては辛さを調整してもらえるので、辛い物が苦手な人でも食べられます。
もう一つ似ている料理で、イイダコ(小さなタコ)を使ったものがチュクミです。玉ねぎやキャベツ、ニラなどの野菜と一緒に炒め、甘辛いソースで味付けされています。ナクチポックムとチュクミのいずれもナッコプセ同様、魚介が豊富に獲れる釜山ならではの名物料理です。
ナッコプセの醍醐味である食感を楽しむには、そのまま食べるのがおすすめ。タコ、エビ、牛ホルモン、野菜といったそれぞれの具材をじっくりと味わえます。
ナッコプセを白いご飯の上に乗せ、海苔やナムル、ニラなどと一緒に混ぜてビビンパのように食べるのも定番。ホルモンの旨味と程よい辛みがご飯にマッチして食欲をそそります。具材とスープの少なくなった鍋に直接ご飯を入れて焼き飯(チャーハン)にするのも人気です。
ときには〆にインスタントラーメンやうどんを入れて食べることもあるナッコプセ。さまざまな具材の出汁が凝縮されたスープは麺にぴったりです。