公開日 2025/01/22 20:00
変更日 2025/01/22 20:00
HONG KONG, CHINA - MARCH 12: South Korean actor and singer Yim Si-wan attends the 16th Asian Film Awards on March 12, 2023 in Hong Kong, China. (Photo by Anthony Kwan/Getty Images)
多くの傑作が誕生した2024年。作品を見る目が厳しい、本国での評価は如何にー? 本記事では、韓国の映画誌CINE21が実施した、25人の映画評論家と記者そしてTV批評家のアンケート調査をもとに、韓国業界人が選ぶ”2024年最高の韓国ドラマ”TOP10をご紹介! 1位は「隠れた宝石」と高評価を得た名作! 毎年ここでランクインする作品が、<百想芸術大賞>でもノミネートされていることが多いので、ぜひチェックしてみてください!
韓国最高のプロファイラーと呼ばれ、犯罪行動分析チームのチーム長であるチャン・テス(ハン・ソッキュ)は、一人娘のハビン(チェ・ウォンビン)にとって良い父親でいられるよう定時退勤を固守している。しかし、長いこと離れて暮らしていた父娘の関係の溝は深まるばかり。
ある日、自身が捜査している死体のない殺人事件にハビンが関わっているかもしれない疑惑が生まれ、娘を信じたい思いと、警察として疑わなければならない信頼と疑いの狭間の中、父として、警察として真実を見つけ出すため葛藤する。
圧倒的完成度で高い評価を受け、2024年の<MBC演技大賞>で ハン・ソッキュが大賞を受賞したサスペンスドラマ『こんなに親密な裏切り者』。
本作は、韓国最高のプロファイラー(ハン・ソッキュ)が、自身が捜査している殺人事件と関連した娘の秘密を知り、凄絶に壊れながら深淵の中の真実を追うサスペンスドラマ。愛する子どもへの信仰と疑いの間で葛藤しながら、真実に向かって歩んでいく父親の物語です。
展開がスピーディなわけではないのですが、俳優陣の重みのある演技と、メッセージ性のある脚本で視聴者を魅了! 「演技、演出、脚本まで完璧な高品格ドラマ」、「2024年最高のドラマ」と韓国で放送終了後から絶賛の声が相次いでいます。
「演出、脚本、撮影、音響、演技すべての部門で2024年韓国ドラマで最も輝いた一作。完成度が高く、美術、掘り下げる脚本の力が強力だった今年の隠れた宝石。サイコパスを描く時に積み重ねる偏見をキャラクターに入れ、それ自体がスリラーの動力になる」(パク・ヒョンジュ)
「「信仰」と「疑い」、「期待」と「失望」の間に閉じ込められた彼らが迷う地獄を緻密に具現する。何時間も我を失い没入するのに十分だ。複雑な人間の心理描写だけでも、どれほど興味深い話を作れるかを証明した作品」(キム・ソンヨン)
http://www.cine21.com/news/view/?mag_id=106615
こんなに親密な裏切り者(原題)|KNTV
ホテルの受付で働いているウジンは仕事柄、不倫など秘めた関係の男女を多く見る。そしてそれを密ひそかにノートに記録している。事業に失敗した夫サミュエルはタクシードライバー。
ある大雨の日、タクシーを水没させて廃車にしてしまう。妻のウジンにそのことを言えず、友人ジョンスに借金を頼むが断わられてしまう。ジョンスの妻からそのことを知らされたウジンはサミュエルを問いただす。
「セックスレス夫婦のリアルな現実を反映した、セリフが心に響くドラマ」と高い評価を受けた本作は、生活に追われて関係になってしまったウジン(イ・ソム)とサムエル(アン・ジェホン)夫婦が、お金を稼ぐために不倫カップルを脅迫することで起きる予測不可能な“不倫追跡ドラマ”。
韓国ドラマでは初めてセックスとセックスレス夫婦の話を前面に掲げるという、果敢な挑戦をした本作。刺激的でありながらも、夫婦間の愛と関係を率直かつ大胆に解き明かし、数々の名言は多くの視聴者の共感を得て、「今年の隠れた名作」と絶賛を受けました。
「現代の関係を探求するブラックコメディーとしてかなり成功した。ジャンル的には犯罪とセックスの(おそらく)唯一の共通点である「サスペンス」を冷笑して同情する奇抜な脚本」(チョン・ジェヒョン)
「年齢、性別など多様な組み合わせを通じて、世の中にどれだけ多様な形態の関係が現れるか考察する」
http://www.cine21.com/news/view/?mag_id=106615
受験に臨む塾生と一番近くで向きあう日々を過ごしてきた、ベテラン塾講師のソ・へジン(チョン・リョウォン)。ある未練を抱えていた彼女の前に、10年前名門大学に送り出した教え子のイ・ジュノ(ウィ・ハジュン)が現れる。ヘジンの勤める塾の講師となったジュノとへジンは次第に惹かれあい…。
https://video.unext.jp/SID0102916
塾のベテラン講師ソ・ヘジン(チョン・リョウォン)と、新人講師となって現れた元教え子イ・ジュンホ(ウィ・ハジュン)の秘密のロマンスが描かれた『卒業』。
ロマンスを謳いながらも、学校で起こる様々な衝突を描き、階級社会における欲望が複雑に絡み合った人間ドラマが描かれたのも本作の魅力。
Netflixシリーズ『イカゲーム』で大ブレイクを果たし、ドラマ『シスターズ』で日本でも沼人を爆誕させたウィ・ハジュンがロマンスドラマ初主演! 彼が演じる、真っ直ぐでグイグイリードしてくれて、かつ溺愛甘々な年下男子に、恋する視聴者が爆誕しました。
「ドラマが終わる瞬間、すぐにクラシックになることができる作品が時々ある。この作品がそうだ」(ジン・ミョンヒョン)
「自己叙事を与えられた周辺人物たち、時代が反映された文学的なセリフ、風景スケッチまで、「ドラマ」を見たという感じをしっかり抱かせた作品だった」
http://www.cine21.com/news/view/?mag_id=106615
「これまで観たクィア作品(性の多様性を描いた作品)の中で断然最高」「2024最高のドラマ」と、絶賛の声が相次いだ本作は、作家のコ・ヨン(ナム・ユンス)が右往左往しながら人生と愛を学んでいく10年間の過程を描いたクィア・ドラマ。
エピソードをそれぞれ異なる監督が演出する構成であるため、それぞれの関係を全く異なる雰囲気で味わうことができる本作。回を重ねるごとにますます視聴者を没入させる深い愛の物語は、多くの視聴者を夢中にさせました。
「クィアジャンルに対する監督、俳優など製作陣の理解度と態度が、小説原作とシナジーを出した完成度の高いトレンディードラマ」(キム・ソミ)
「スペシャルな話ではなく、ただ普通の愛物語で解いた古典的なメロドラマ」(ジン・ミョンヒョン)http://www.cine21.com/news/view/?mag_id=106615