公開日 2022/05/09 20:00
変更日 2024/08/06 11:16
HONG KONG - MARCH 21: South Korean actress Kim Tae-ri wins the Best Newcomer award in film 'The Handmaide' during the 11th Asian Film Awards at Hong Kong Cultural Centre on March 21, 2017 in Hong Kong, China. (Photo by Visual China Group via Getty Images/Visual China Group via Getty Images)
韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれる百想芸術大賞。毎年誕生する多くの韓国ドラマの中で、芸術的に高評価された韓国ドラマがついに決定した。韓国のみならず、日本や海外の多くのドラマファンが見守った今年の百想。熾烈だったTV部門受賞結果はどのように選考され決定されたのか?知られざる舞台裏に迫る。
「百想芸術大賞」は、韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれることもある総合芸術賞。
韓国の数ある授賞式の中でも、映画・テレビ両方を扱った唯一の総合芸術賞であり、長い歴史と信頼ゆえに「韓国の演技者たちが最も受賞したい賞」とも言われる。
年末の各局の演技大賞の様にチャンネル毎ではなく、地上波・ケーブル・Netflix配信などを含む全てのドラマが対象となる為、毎年誕生する多くの韓国ドラマの中で、高い評価を受けた選ばれし名作韓国ドラマをチェックできる、ドラマファンにとっては見逃せない注目の賞である。
2021年4月12日から2022年3月31日まで地上波・ケーブル・OTT・ウェブで提供されたコンテンツが対象になる。(最低4部作、連作の場合審査日基準で3分の1以上放送された作品のみが含まれる。昨年候補審査期間に被って排除された作品は今年の審査対象に分類される。)
今回の百想芸術大賞のテーマは「再び、春」。近年、K-コンテンツのグローバルな地位と活躍が目覚ましいだけに、K-コンテンツを全世界が注目している意味と、コロナ禍においても芸術界に再び春が訪れるという意味を込めているそう。
無観客だった昨年に比べ、観客の歓声も戻り、テーマの如く華やかな授賞式となった今年の百想。
今年は本格的な審査をする前に、国内およびグローバルOTTの主要関係者、ドラマ・芸能・映画製作会社代表、大衆文化評論家、作家、PDなど各階層大衆文化芸術界専門家とシンポジウムを開いた。急変する生産トレンドを分析し、審査基準適用可否について議論したそうだ。
業界の声を聞くために進行するテレビ部門専門家事前アンケート調査は昨年より10人増えた30人が参加した。候補者決定してからも、コンテンツ洪水の中で様々な作品を均等に検討し、1次候補選定から2次審査、授賞式当日行われた3次審査まで公平性を生かすために努力を傾けた。
数々の名作が誕生した2021年、22年ー。大激戦が予想された「第58回百想芸術大賞」の結果はどのように決定されたのか。百想を放送するJTBCが発表した記事を参考に、受賞結果を振り返りながら、知られざる百想の舞台裏を紹介したい。