公開日 2021/04/26 15:02
変更日 2024/09/03 10:18
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日本時間、本日4月26日(月)に第93回アカデミー賞授賞式が行われ、『ミナリ』が<助演女優賞(ユン・ヨジョン)>を受賞。“韓国の国民的おばあちゃん”ユン・ヨジョンは、73歳にして歴史的快挙達成し、韓国人俳優初となるオスカー獲得です!
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コロナの影響で例年より1か月遅れで、日本時間、本日4月26日(月)に開催されたアカデミー賞授賞式。多くの授賞式がリモートやバーチャルで行われてきた中、対面式で行われた本イベントには、各候補者やプレゼンテーターのブラット・ピットやホアキン・フェニックス、ハリソン・フォード、リース・ウィザースプーンなどセレブが集結!密を避けるため招待人数を減らし、ロスアンゼルスのダウンタウンにあるユニオン駅に会場を設け、ドルビーシアターほか、世界各地の会場を多次元でつなぐ異例の開催となった。
見事、助演女優賞を受賞したユン・ヨジョンは、ブラックのドレスにシルバーのアクセサリーをあわせたシックな装いで登場。プレゼンテーターのブラット・ピットに「ブラット・ピットさん、やっとお目にかかれて嬉しいです。タルサで撮影していたとき、どこにいらしたんです?お会いできてとても光栄です」とコメントし、会場を沸かせた。また、名前の発音をよく間違われることに自ら触れ、「今夜は何と呼ばれても構いませんよ、許しましょう(笑)」とユン・ヨジョン節炸裂!会場の空気を和やかにした。初のオスカー獲得については「私に投票して下さったアカデミー会員の方々に大いなる感謝をしたいと思います。素晴らしい『ミナリ』のファミリーです。スティーヴン、アイザック、イェリ、ノエル、アラン。私たちは家族になりました。そして何より、リー・アイザック・チョン、彼がいなければ私はここにいません」と感謝を述べた。韓国人俳優の助演女優賞受賞は初の快挙!アジア人では64年ぶり2人目となり、歴史に残る偉業達成となった。
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助演女優賞に韓国人女優がノミネート・受賞するのは史上初。助演女優賞受賞はアジア人では64年ぶり2人目。(1人目は、1957年に映画『サヨナラ』で日本人女優ナンシー梅木が受賞)アカデミー賞の受賞も含めると、ユン・ヨジョンはこれまで助演女優賞に48ノミネート、36受賞(2021年4月26日現在)。海外の映画祭でこれだけの演技賞を受賞した韓国人俳優はおらず、韓国映画界の記録を塗り替える、前人未到の快挙である。
「ブラット・ピットさん、やっとお目にかかれて嬉しいです。タルサで撮影していたとき、どこにいらしたんです?お会いできてとても光栄です。ご存知のように私は韓国出身です。私はユン・ヨジョンというのですが、ヨヨンとかユジョンとも呼ばれます。今夜、何と呼ばれても構いませんよ、許しましょう。(笑) 私は地球の反対側で暮らしているんです。いつもテレビでアカデミー賞授賞式を見ていました。私たちにとって(アカデミー賞授賞式は)テレビ番組でした。でも実際、ここに来ることができました。とても信じられません。では落ち着きます。私に投票して下さったアカデミー会員の方々に大いなる感謝をしたいと思います。素晴らしい『ミナリ』のファミリーです。スティーヴン、アイザック、イェリ、ノエル、アラン。私たちは家族になりました。そして何より、リー・アイザック・チョン、彼がいなければ私はここにいません。私たちのキャプテンで監督でした。感謝します。心から感謝します。私は競争というものを好ましく思いません。どうして私がグレン・クローズさんに勝つことができましょう。何度も彼女の演技を拝見してきました。5人のノミ二―がいます。それぞれの作品の勝者です。異なる役柄を演じました。ですので、競争などふさわしくありません。私は多分少し運が良かっただけなんだと思います。少しだけラッキーだったんです。アメリカン・ホスピタリティ、おもてなしという気持ちかもしれませんね。韓国人俳優に対してへの。ありがとうございます。仕事のために家を空けさせてくれた2人の息子に感謝したいと思います。愛する息子よ、(オスカー像を掲げて)これがママが一生懸命仕事をした結果よ!そして、(私が出演した)最初の監督キム・ギヨンにも捧げたいと思います。天才的な監督であり、ともに、最初の映画を作り上げました。彼は誇らしく思ってくれたと思います、生きていれば。みなさんに心から感謝申し上げます」
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1971年『火女』(キム・ギヨン監督)でデビュー。キャリアの中で数多くの賞に輝き、韓国で最も敬愛されている伝説の俳優。カンヌ国際映画祭に出品された『ハウスメイド』(10)や『蜜の味 〜テイスト オブ マネー〜』(12)で国外からも高い評価を受け、ウォシャウスキー姉妹監督のTVシリーズ「センス8」(15~17)のミンジュン役でアメリカでの英語ドラマデビューを果たす。主な出演作は、『青い塩』(11)、ホン・サンス監督の『3人のアンヌ』(12)、『自由が丘で』(14)、『正しい日 間違えた日』(15)、『チャンス商会 ~初恋を探して~』(15)、『バッカス・レディ』(16)、イ・ビョンホン共演の『それだけが、僕の世界』(18)、『チャンシルさんには福が多いね』(19)、『藁にもすがる獣たち』(20)など。
ユン・ヨジョンは、デビュー当時から演技力の高さで脚光を浴び、1971年には韓国時代劇に欠かせない”朝鮮時代3大悪女”の1人である張禧嬪(チャン・ヒビン)を熱演し一躍スターダムにのし上がった。あまりに完成度が高い演技であったため、彼女の”悪女演技”に視聴者が憤り、街を歩いていた彼女に石を投げる人もいたというエピソードを持つほど。他にも厳格で保守的な姑役から、妖艶な色気のある役まで、正反対な役柄も行き来できる幅広い演技力で、観客を魅了し続けている。
最近では、食堂を切り盛りする社長に扮したリアリティショー番組「ユン食堂」にて、ドラマ『梨泰院クラス』のパク・ソジュンらと共演。シリーズ続編となる「ユンステイ」では、映画『パラサイト 半地下の家族』のチェ・ウシクも加わりさらに豪華なメンバーにグレードアップ。3月29日から配信開始となった日本でも、人気を呼んでいる。
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〈普通の小さな家族〉が巻き起こした〈特別で巨大な熱狂〉!「『パラサイト 半地下の家族』に続きアカデミー賞🄬で波乱を起こす作品」と世界のメディアが大絶賛!新たなる家族映画のマスターピース!
本作は、『ムーンライト』や『レディ・バード』など作家性の強い作品で今やオスカーの常連となったA24と、『それでも夜が明ける』でエンターテイメントの定義を変えたブラッド・ピットのPLAN Bが組んだタッグで制作された。
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1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカ南部のアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと心臓に病を持つが好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に、思いもしない事態が立ち上がる──。
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監督は、第73回全米監督協会賞でデビット・フィンチャーやクロエ・ジャオと並んで監督賞にノミネートされた韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョン。新海誠監督の『君の名は。』のハリウッド実写版の監督として抜擢された大注目の新鋭だ。父親・ジェイコブ役には「ウォーキング・デッド」グレン役で人気を博し、『バーニング 劇場版』でロサンゼルス批評家協会賞やシカゴ映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞など、数々の賞に輝いた演技派俳優、スティーヴン・ユァン。一家と同居するため韓国からやってくる祖母・スンジャを演じたのは、”韓国のおばあちゃん”的存在の大女優、ユン・ヨジョン。昨年のアカデミー賞作品賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督は「彼女の55年に渡る演技人生で最もラブリーでユニークで強烈なキャラクターを印象付けた。家事労働をしないおばあちゃんが一般的なおばあちゃん像を壊していて痛快だった」と絶賛している。(参照:2/2付け朝鮮日報)
アメリカンドリームを胸に、逞しく生きる家族の物語は辛口批評サイトRotten Tomatoesで完全無欠の100%(2021.01.29現在)!評論家からも「監督のパーソナルな物語が大きな感動と共感を与えている」と大絶賛!さらには、サンダンス映画祭でのグランプリ・観客賞受賞を皮切りに、世界の映画祭で<観客賞>を総なめ!これまで275ノミネート、99受賞(※TOP10選出含む/2021年4月26日現在)を記録している。
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■タイトル:ミナリ(原題:MINARI)
■全米公開日:2021年2月12日
■脚本&監督:リー・アイザック・チョン
■出演:スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、アラン・キム、ネイル・ケイト・チョー、ユン・ヨジョン、ウィル・パットンほか
■配給:ギャガ
■上映時間:116分