COLUMN コラム

ドラマで愛するK-POP式JO1~第2回『超人間要塞ヒロシ戦記』豆原一成を愛おしむ!~ピン芸人本日は晴天なり

公開日 2023/04/14 12:00

変更日 2024/06/20 16:27

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芸能界No.1の「JO1」(じぇいおーわん)フリーク?!お笑い芸人の本日は晴天なりがkーboard読者に送る、偏愛過ぎるドラマレビュー第二弾!

【JO1メンバーが続々ドラマ進出!】

韓国で人気を博したサバイバルオーディション番組の日本版『PRODUCE101JAPAN』から生まれた
グローバルボーイズグループ「JO1」(じぇいおーわん)。
前回に引き続き、ドラマでJO1愛を語っていこうと思う。

先日、JO1の豆原一成くんが出演したドラマ『超人間要塞ヒロシ戦記』が大団円で幕を閉じた。

漫画原作のこの作品だが、タイトルからも分かるように、設定がトリッキーすぎて
作品紹介にある“新感覚ラブコメディー”の枠をはみ出しまくっていた。

豆原一成くん(通称:豆ちゃん)は、人型要塞の役だった。
その時点で「んん?どうゆうこと?」となるのは正常な反応である。
JO1メンバーに要塞役をやると伝えたところ、
誰もピンと来ておらず、ひとりひとり丁寧に説明したと話していた。

【ドラマ『超人間要塞ヒロシ戦記』とは?】

ごく普通の青年ヒロシの真の姿は、人の姿をした要塞戦艦“緋炉詩(ヒロシ)”
人型とは言え、ガンダムというよりは、住まいであるコロニーの方を演じていると言った方が正しいだろう。
ヒロシの中には6000万人の国民が住んでおり、
彼の動きの一つ一つは、中にいる人が操縦することによって生み出されている。

バイト先の餃子を握るだけでも一大オペレーション。
人間として平穏に暮らすことがヒロシの…いや、中に住む人々の目的だが、
バイト先の社長令嬢しずか(山之内すず)に好意を抱かれてしまったり、
病院に運ばれ人間じゃないことがバレそうになったり、
体内に暮らす大統領や政治家たちは国家の一大事だと大騒ぎ。

ヒロシの艦長であるアケミ(高山一実)は、降りかかる受難に苦悩しながらも
必死にヒロシの操縦と指揮を続ける。
この設定でお気づきだと思うが、豆ちゃんは普通の青年役を演じれば良いというわけではない。
感情がないロボットのような動き、ロボはロボでも超巨大ロボ…
しかも体内に6000万人がいるような動き…って想像しただけでも、ムズイ!
ってか、そもそも想像できない!!

【豆ちゃんだからこそできる演技!】

しかし、そこは我らがマンネ!豆原一成。
自身の大好きな仮面ライダーの映画に出演し、ライダーに変身するという
特撮オタ史上類を見ない超ビッグドリームを実現しており、
JO1の中では一番演技経験が多い。前代未聞の要塞役を見事にやり遂げたのだ。

しかし演技経験だけで要塞役が務まるとは思えない。
インタビューでは監督からも明確なアドバイスは受けていないと答えていた。
これは、豆ちゃんの際立つダンステクニックを持ち合わせているからこそ
実現できた演技なのだと断言したい。

JO1のダンスリーダーは川尻蓮くんの印象が強いが、豆ちゃんも「PRODUCE101JAPAN」の頃から
トレーナー陣にも一目置かれるほど、負けず劣らずの実力者。

目線の落とし方、振り向く際の首の動き、その所作は完全に「内側から操作されている人」だった。
特に、ヒロシの電源が落ちて動かなくなりヒロインに引きずられていく様子は
“意識を失った人間”ではなく、“無機質な入れ物”そのものだった。

ただまっすぐ歩く演技など、人間としてより簡単な動きであればあるほど難易度が上がるように思うが、
最大難易度である“動かない”演技が、それはそれは芸術的だった。

このシーンだけでも、豆ちゃんがどんなことを考え想像し演技に落とし込んだのか、
そんな妄想だけをつまみに酒を飲み夜を明かせる自信がある。

そんな無機質な演技をしなければならないにも関わらず、
外の世界ではキスシーンがあったりと甘酸っぱい恋愛模様も描かれていくのだが、
さすが、国民の初恋との異名を持つ男!豆原一成。
無表情な要塞役にも関わらず、瞳にかかる長いまつ毛や無垢な口元が哀愁を感じさせ、
しっかりと切ない気持ちにさせてくれる。
さらっと言ったが、キスシーンの他にも入浴シーンなど、
ドラマだからこそ見れるレアな豆ちゃんの姿にTwitterは連日沸いていた。

【衣装や食事も話題に!】

月曜から木曜まで毎日放送だったので、豆ちゃんが餃子を包むシーンがある回の翌日には
必ず餃子が食べたくなってしまい、我が家はものすごい頻度で餃子を食べていた。
艦長が決死の想いで握った餃子だからなのか、一際おいしそうに見えたのだ。

しかし、また別の機会に豆ちゃんがカレーを食べた話をした翌日には私もカレーを食べたので、
ただ推しが食べてるものを食べたくなるオタクあるあるが発動しただけかもしれない。

ドラマの見どころは不思議な設定や演出だけに留まらず、
ヒロシが着ていたトレーナーのデザインも話題となっていた。
ダイオウイカ、あさり、サバ、みょうが、などなど。
独特なセンスがいい味を出していて、素朴なヒロシを引き立てており、
公式Twitterに1分間のファッションショーがアップされたり、
日本各地のNHKに展示されたりと話題となった。

ドラマの中では真顔多めな豆ちゃんが、ヒロシの姿で無邪気に踊り、
はにかむ様子はたまらなく愛らしいので必見!

ちなみに、豆ちゃんは高校生の時にJO1としてデビューしているので、
私の中ではいつまでも十代の印象が抜けずにいる。
昨年、成人の日を迎え晴れて晴れて大人になったわけだが、
JO1メンバーもファンもこぞって、いつまでも豆ちゃんをかわいいかわいいしてしまう。
必要以上にかわいい扱いされるのはマンネの宿命とすら私は思っている。
本人はそんな子供扱いにちょっぴり不満があるのか、「俺はもう大人ですよ!」的な
主張をすることがあり、けっきょくそこがまたかわいいという結論に至ってしまうのだが、
私は豆ちゃんの気持ちを尊重して、普段は「豆さん」と呼んでいる。

【ラストに衝撃の展開が…】

そして妄想を掻き立てる意味深な最終回。この結末は誰も読めなかったはず。
「オペレーションKISS!唇突き出し用意!しずかの顎、固定完了!」
操縦室に響き渡るこのセリフで何が行われているかは容易に想像できると思うが、
その傍らにはベビーカーに乗せられた赤ちゃんの姿が…?!
こ、こ、こ、これは、一体!!オペレーション何が行われたの!?!?と野暮なことを考えるのはやめよう。
いや、むしろそんな野暮なことを考えながらドラマの余韻に浸った。
くだらなくてトリッキーな設定と、シリアスで切羽詰まったシーンのギャップが笑えて、
ラストはちょっぴり感動もあり最後の最後まで衝撃のドラマだった。
そして“要塞”という設定に最後まで「なんやねんそれ」の思いが消えることはなかった。

U-NEXTとNHKオンデマンドで見れるので是非!
1話15分なのでサクッとあっという間に見れてしまうのもおすすめです。

著名人寄稿

本日は晴天なり

太田プロ所属のピン芸人。
1983年1月11日生まれ 静岡県出身。
特技はダンス。

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Kboard編集部