COLUMN コラム

韓国エンタメの第一人者「Yumi」~韓国のディープなエリアを巡る~

公開日 2023/05/12 13:07

変更日 2024/06/20 16:29

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K-boardが読者に贈る、韓国文化を愛する著名人コラム。韓国エンタメの第一人者! アナウンサー・ラジオパーソナリティとしておなじみの、あのYumiさんの寄稿、第2弾です!

アンニョンハセヨ!
先月久々にソウルに行って来ました。

前回はコロナ禍真っ只中の2020年12月だったので、実に約2年半ぶり。
2PMのテギョンさんのファンミーテーングの司会のお仕事で行ってきたのですが、
当時は検査や隔離など制約がいっぱいのビジネストラックで行ったので、
全く自由にソウル市街を動き回ることができませんでした。

でも今回は状況も緩やかになり、さらに完全プライベート!
しばらく韓国に行けていなかった分思いっきり楽しもうとテーマを決めてみました。

今回の旅のテーマは、
「以前はいつも行っていたオシャレスポットでのショッピングはあえて行かず、
 ディープなエリアを巡る」でした。

そこで選んだのが廃墟の遊園地・ヨンマ(龍馬)ランド。

え?廃墟?!Yumiさん、なんでそんな所に?怖い〜〜
って思われたそこのあなた!

チ・チャンウクさんが華麗に舞う新感覚ミュージカルドラマ
「アンナラスマナラ ―魔法の旋律―」をご覧くださいませ。

チャンウクさん演じる謎の魔術師リウルが住む、
あの幻想的な廃墟遊園地が、
今回私が訪れたヨンマランドなのです。

あの遊園地、実在するんです。
しかも、本当に今も廃墟なんです。

実は私“廃墟萌え”という一面を持っておりまして、
廃墟を巡るのが趣味でもあるのです。

日本の廃墟なら、かつて”雲の上の楽園“と呼ばれた
岩手県八幡平にある「松尾鉱山跡地」や、
長崎県の廃墟島「池島」などは大のお気に入り(笑)。

じゃあ2年半ぶりのソウル。
しかもテーマは「ディープエリアを巡る」。
ならば・・・
ソウルにある廃墟遊園地はディープなはず!

ヨンマランドへGO!となったわけです。

【ソウル廃墟遊園地・ヨンマランド!】

地下鉄7号線の「面牧(ミョンモク)」駅で降り、そこからはタクシーで15分ほど。
面牧駅から歩いても行けなくはないけど、
小高い丘の上にあるので、長い坂道を歩くのはかなり大変だし、
おそらく1時間近くはかかってしまうかも。

面牧駅で地下鉄を降り、タクシーはすぐに捕まったものの、ここで思いもよらぬ難関が!
ドライバーさんに「ヨンマランドまでお願いします」と行き先を告げると、
「あそこは閉園してから何もない。行っても無駄だよ」と言って、
なかなか発車してくれません。

いやいやいやいや・・・、アジョシ〜〜(おじさん)
「遊園地としては閉園しているけど、廃墟として残っていて
 合法的に入れるんです。とにかく向かってください」と、
ひとしきり一悶着(?)あったものの、
なんとかドライバーのアジョシを説得(?)して向かってもらいました。


途中不安に駆られながらも・・・着きました!ありました!

「あったねえ!」とガハガハと笑うアジョシを
後ろからこっそり睨みながらタクシーを降りた私です。
 
 

でも、え?入れるの?!
門扉も閉まっているし、警備員さんらしき人もいない・・・。

恐る恐る入り口あたりの事務室らしき所を覗いてみると、
女性3〜4人が楽しそうにお菓子を囲んでおしゃべり中。

「あのぉ〜、二人ですが、入れますか?」と聞いてみると
「はーい!〇〇ウォンでーす!入り口こちらでーす!」と軽く対応してくれました。
注意事項や案内チラシなどもなく、“自由にどうぞ”感(笑)。

ちなみに入場料は一人1万5000ウォン(約1500円)くらいだったと思うのですが、
タクシードライバーさんに心を乱されていたことで若干の動揺があったのか(笑)、
明確な金額は覚えていません。ごめんね。

【さっそく中へ!】

さっそく中に入ると・・・

おーーーーーー!!!!

ドラマ「アンナラスマナラー魔法の旋律―」で
リウルとアイが繰り広げた夢のような
美しいミュージカルシーンで使われたメーリーゴーランドが!!!!

はい、もちろん乗りましたよ!!!

そこからは大興奮。

わわ!!上で止まったままのジェットコースター、
この遊具、この建物、この猫ちゃん・・・!!

ドラマと同じ〜〜〜!

私たち以外には西洋人の観光客っぽい4〜5人のグループが1組いらして、
彼らも自由に乗りまくってました(もちろん手動)。

ただ、いくら“ご自由に”感が半端なくても、古い遊具なので、
これから行かれる皆さん、充分に気を付けてくださいね。
“怪我をしても自己責任”感も、同時に半端ないです。

ドラマでも多くのシーンで使われた、ステージのある建物にもそ〜っと入ろうとすると、
カメラマンらしき人とウェディングドレス姿の方が。

何かの撮影をしていたようで、
今回建物の中には入れなかったのが唯一残念・・・

【ぜひ一度足を運んでみては!】

廃墟とはいえ、このように撮影などではよく使われているんですね。

前述のドラマだけでなく、
TWICEや BEASTのMVのロケなどにも使われています。

たくさんの“映える”写真もたくさん撮れましたし、
「廃墟好き」の私としても大満足でした。

大好きな推しさんのゆかりの地を巡りたいという方
好きな作品の気になる場所へ行ってみたいという方
はたまたノスタルジックな廃墟に興味がある、
という方も楽しめるヨンマランド。

ご興味ある方は次回の韓国旅行の際の旅程の一つに
入れてみてはいかがでしょうか。

あ、ただタクシーのアジョシの言うことには気をつけてね(笑)!
 

著者プロフィール:
山口県下関市生まれ。通称”韓流ファンミの女王”。
年間約 150 本以上、延べ 2500 本以上のイベントの司会をつとめ、愛のあるツッコミと巧みな話術で出演者の素顔と本音を引き出すナビゲーターとして、多くの韓流ファンの女性の支持を集める名物 MC。
近年は、占いカウンセラーとしてワークショップを開催するなど、アナウンサーの枠にとらわれず幅広く活動中。
ハングル本、コミュニケーション術の書籍も執筆。


著名人寄稿

Yumi

韓国エンタメMC、占いカウンセラー、イカと鹿と温泉が好きな自由人。
私もそうですが、皆さんも日々の生活の中で様々な顔を持っていると思います。どんな自分の時でもイキイキと輝いていたい。そんな皆さんとシェアしたい事を、ゆるっと軽やかに書いて見ようと思っています。

Yumi:連載コラム ソウル 観光

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Kboard編集部