韓国海苔やチャンジャだけじゃない！ 今注目の韓国海産物を探りに展示会へ潜入してみた！

韓国水産食品貿易商談会とは？

齋藤 萌

2023年4月24日、25日に東京都新宿区にある高級ホテル・京王プラザホテルで「2023 韓国水産食品貿易商談会」が行われました。この商談会は韓国の海産物の認知度を高める目的で、2018年から毎年開催されているイベントです。今年も日本企業の仕入れ担当者や食品業者など多くの人が訪れ、会場は大いに賑わいました。今回の出展企業は全部で10社です。あわびの醤油漬けや、チャンジャをはじめとした数種類の「チョッカル（塩辛）」、刺身料理の「ムルフェ」など、韓国のおいしい海産物が紹介されました。

韓国で今ホットな食べ物が大集結！

齋藤 萌

会場には多種多様な海産物が並んでいて、思わず目移りしてしまいそうなほど！商談会の特徴や韓国の海産物の魅力について、主宰である韓国水協中央会 東京事務所 東京貿易支援センターのコ ダソムさんにお話を伺いました。

齋藤 萌

「アワビやアジなど韓国海産物の日本向け輸入量は年々増加傾向にあります。しかし日本では韓国海苔やチャンジャなどのイメージが強く、一部の海産物しか知られておりません。明太子やすけとうだらを使った塩辛、お肉のように食べ応えのある魚肉ソーセージなど、知ってほしい海産物がまだまだたくさんあります。韓国のおいしい海産物をもっと広めたいという想いから、出展企業も審査を経て、厳選した企業だけを選んでいるんです」

コさんのお話では、今年はなんと50社もの企業から出展の応募があったといいます。韓国国内での流行やこれまでの貿易実績、パッケージなどあらゆる視点から審査を行い、その中で選ばれたのが今回の10社。特にコさんのおすすめの海産物も尋ねました。

齋藤 萌

「おすすめは見た目もかわいらしいハート形の乾燥海苔。韓国では産後に栄養満点のわかめをスープで食べる文化があります。韓国の人々にとって、わかめはとても身近な存在なんです。以前までは韓国の食材は東京の新大久保などでしか見られませんでしたが、最近スーパーなどで取り扱いたいというバイヤーさんも増えています。チャンジャや韓国海苔以外の海産物にもぜひ注目していただきたいですね」とコさん。

韓国で今注目されている企業や海産物が並んだ今回の商談会。さっそく出展企業をチェックしてみましょう！

注目の海産物をチェック！

おいしさをそのまま閉じ込めた乾燥わかめ

齋藤 萌

水産乾燥食品を扱うシード。注目したいのは、コさんもおすすめしてくれたハート型の乾燥わかめです。韓国では誕生日にミヨクスープ（わかめのスープ）を飲むのが定番なのだとか。かわいらしい見た目でプレゼントにもぴったりです。

齋藤 萌

水で戻して手軽に食べられる海藻サラダも人気商品のひとつです。7種類もの海藻が入っていて満足感たっぷり！シードでは新鮮なわかめをそのまま干して製品化しているので、栄養も満点です。

束草の名物グルメ「イカスンデ」

齋藤 萌

ジンヤンシーフードは、ほかとは違うユニークな視点でさまざまな食品を開発してきた企業。注目は日本のイカ飯に似たイカスンデです。イカスンデは、束草（ソクチョ）という地域だけで食べられる郷土料理。ここではスタンダードな味つけのほか、プルコギ味やチーズブルダック味など全5種類が展開されています。そのほかに刺身や野菜、ご飯を辛いスープで食べるムルフェのインスタント食品も扱っています。

魚介の旨味たっぷりのライスヌードル

齋藤 萌

インスタント食品を製造販売するバタボンで人気なのは、ライスヌードルを使ったカップ麺。韓国ではダイエット中の人や健康を気にしている人が、高カロリーなインスタントラーメンの代わりにヘルシーなライスヌードルを楽しむそうです。300kcalほどなので罪悪感なく食べられます。エビなどの魚介類の出汁を使ったスープで、塩分が抑えられつつ、食べ応えのある味わいが魅力。おいしく食べたいけどカロリーも気になるという人にぴったりです。

魚肉ソーセージ入りハットグ

齋藤 萌

株式会社ウヤンのハットグ（日本でいうアメリカンドッグのこと）は全部で3種類。日本で大流行したチーズハットグも、レンジでチンするだけで手軽に食べられます。いずれもぷりっとした食感がおいしい魚肉ソーセージを使っているのがポイントです！韓国では魚肉ソーセージは普段使いされ、親しまれている食材のひとつ。甘めの生地にもよく合います。ケチャップとたっぷりの砂糖をかけていただくのが韓国流です。