COLUMN コラム

JYの主題歌ドラマ『好きな人がいること』、湘南の夏に刻まれる山﨑賢人“永遠のイメージ”

公開日 2021/09/07 18:30

変更日 2024/06/20 14:33

#

桐谷美玲主演で描く夏の恋ドラ「月9」作品『好きな人がいること』(2016)がフジテレビ系で現在再放送中だ。日本だけでなく韓国でも放送され大きな話題となった本作。その立役者・山﨑賢人の魅力がこれまでもかと詰め込まれ、王道のラブストーリーが形づくられる。夏、湘南、海。そこに刻まれる山﨑の永遠のイメージとは。

(C)フジテレビ

夏の湘南を舞台に、旬の若手女優が等身大のラブストーリーを繰り広げる月9作品というだけで、すでに完璧なのに、加えてヒロインが働く地元の人に愛される海辺のレストランを切り盛りするのがイケメン三人衆という見どころてんこ盛りの本作。三人衆の中で誰を推しにするかで視点を自由自在に変えていける。美咲が片想いの長男・千秋を演じる三浦翔平の理想的なハイスペック男子か、ほんとうは優しさを持っているのに愛想が最悪なツンデレ次男・夏向か、甘えん坊で人懐こい三男・冬真か、迷うところだが、なぜか美咲が心を通わせるのは、千秋ではなく、夏向なのだから、分からないものだ。三兄弟のキャラだけでなく、演じる俳優の演技のバリエーションを楽しむのもありだ。一見クールで嫌味な天才シェフの夏向の魅力は、山﨑賢人が演じることでとにかく際立っている。

夏向を演じる山﨑のナチュラルな演技が絶妙だ。実写化王子として順調なキャリアを進んでいた頃、二階堂ふみとのW主演作『オオカミ少女と黒王子』(2016)でドSキャラ全開の黒王子を演じた直後の夏向役は、Sっ気キャラでありながらもマイルドでちょうどよく仕上がっている。何とかパティシエールとして認めてもらいたい美咲が真心を込めて作ったタルトを厨房の床に叩きつけてしまったことを後悔して店から出ていってしまった美咲を探し回る時にふとのぞかせる優しげな表情が秀逸だ。黒王子こと佐田恭也と合わせて本作の夏向もまたこの時期を代表する好演であり、山﨑の自然体の持ち味が役柄と非常にうまくマッチしている。夏、湘南、海。そこで太陽を浴びる海の男・山﨑賢人のイメージを永遠に刻み付けた愛すべき作品だ。

FODプレミアム

この記事を気に入ったらシェア!

この記事について報告する

  • 韓国大好き連載コーナー
  • vote
  • 中国ドラマ特集
  • K-POPニュース

WRITER INFOライター情報

加賀谷健