公開日 2023/03/26 19:30
変更日 2024/06/20 14:33
2020年で活動休止した「嵐」の余韻は、今もまだ続いている。日本や韓国だけでなく、広く世界で注目されたこのスーパーグループの“夢の続き”とは。「イケメンと映画」についての考察を続ける筆者・加賀谷健が読み解く。
こうした嵐の世界レベルでの躍進は、前年の2019年にも特大記録を打ち立てていた。デビューシングル「A・RA・SHI」(1999年リリース)から2019年の「5×20」までの全64曲が収録されたベストアルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』が、その年に世界で最も売れたアルバムとして「Global Album of 2019」を受賞。最終的に330万枚の大セールスを記録し、ギネス世界記録にも認定。
この驚くべきセールスは、テイラー・スウィフト(『Lover』)を次点に押し込めたばかりか、あのBTSのEP『MAP OF THE SOUL:PERSONA』までも抑え込んだ。3位にランクした同作は、フルアルバムではないにしろ、かなり聴きもののトラックが収録された意欲作だっただけに、活動休止前の嵐がいかに殿堂入りの勢いを見せたかがわかる。
これまで全米チャート賑わせ、K-POP史上の快挙を成し遂げてきたBTSを日本の「嵐」が抑えたのだ。そうして勢いを加速させるように翌年にリリースされたのが、先のブルーノ・マーズからの提供曲だったのである。
コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修。 クラシック音楽を専門とする音楽プロダクションで、企画・プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメン研究」をテーマに、“イケメン・サーチャー”として、コラムを執筆。 女子SPA!「私的イケメン俳優を求めて」連載、リアルサウンド等に寄稿の他、CMやイベント、映画のクラシック音楽監修、解説番組出演、映像制作、 テレビドラマ脚本のプロットライターなど。2025年から、アジア映画の配給と宣伝プロデュースを手がけている。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。