COLUMN コラム

“スンドゥブ俳優”赤楚衛二の訪韓に期待。10月に韓国で初のファンミーティング開催へ

公開日 2023/09/29 20:00

変更日 2024/08/28 11:39

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10月21日と22日に、赤楚衛二がソウル市内で「2023 Eiji Akaso Fanmeeting ~My very first time in Korea! FYI, I like soondubu~」を開催する。韓国での初ファンミーティングである。さて、我らが“スンドゥブ俳優”がどれほどの大歓声で迎えられるのか。期待を込めて解説する。

 あるいるはこのテレビドラマ作品はどうだったか。パク・ソジュンが主演した韓国ドラマリメイクである『彼女はキレイだった』(関西テレビ・フジテレビ、2021年)。主演は中島健人。雑誌「ザ・モスト」に勤務する編集部員との恋模様がラブコメテイストで描かれる。ラブコメ的な男女の間には必ずライバルが登場する。それが赤楚衛二。

 赤楚が演じる編集部員・樋口拓也は、ヒロインを励ます存在。熱血漢で温かい心の持ち主でありながら、時に繊細な表情を垣間見せる。これはやはりいかにも赤楚衛二的な二項対立の役柄なのだが、あえて言うなら、漫画家の心をとろかす『ねぇ先生、知らないの?』(MBS、2019年)の美容師・城戸理一役と『チェリまほ』の安達役のちょうどあいだのような人物だろうか。リメイク作だけに、本国である韓国の視聴者も多少は辛く見ただろうが、赤楚によるこうした絶妙な加減の演技に思わず舌を巻いたのではないか。

 今や韓国エンタメ界は世界を席巻しているだけに、それを享受する側の観客や視聴者の目は自ずと肥えている。もちろん好きな人が出演する作品はそれだけで嬉しいが、ファンなら何でも喜ぶわけでもない。彼らのお眼鏡に叶う赤楚衛二を日本代表スンドゥブ俳優として送り出すには絶好のタイミングが、今回の訪韓なのだと僕は思っている。と言うのもちょうどNetflixでは快作ゾンビ作品『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』(2023年)が配信中で、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)を筆頭に名作ゾンビ映画で大ヒット作を生む韓国には、格好の手土産となるはずだからだ。訪韓前から、すでに赤楚を迎える無数の喝采や拍手が聞こえてくるようである。

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加賀谷健