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リスナーを揺さぶる「BTS」ジョングクの勢いは止まらない。全米チャート首位は必然だったのか!?

公開日 2023/10/06 11:45

変更日 2024/08/28 12:21

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BTSのジョングクがJIMINに続いて全米チャート首位を獲得した。かと思えば、早速新曲をドロップしてくる。ソロアーティストとしてのグクの魅力。それは大衆性と芸術性の両立にある。R&Bをこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、リスナーを揺さぶり続けるジョングクの音楽世界を解説する。

 今年リリースされたベストソングはすでに決まっている。でもベスト1で決め打ちにするのはちょっと心もとない気持ちもするから、ベスト2にさせてもらおう。ひとつはイギリスの男性4人組ボーカルグループNo GuidnceのデビューEPからタイトルトラック「Is It A Crime?」。この先UKを代表する男性ボーカルグループの大型新人が、90sの雰囲気を復活させる快作だ。

 もうひとつが本題。BTSのメインボーカルであるジョングクのソロシングル「Seven(feat.Latto)」である。同曲が7月14日にリリースされてからというもの、とにかく街中のあらゆる場所でサビのフレーズを耳にする機会が多い。「Monday Tuesday Wednesday…」と歌われ、一週間毎日グクが愛を囁く。現実生活でも一週間毎日この曲を聴いてもいっこうに飽きない。むしろ、どんどんヘビロテしてしまう。まるでグクによって日常がジャックされたような感覚ではないか。

 これが同曲最大の中毒性なのであり、そのストレートなメッセージをキャッチし続けた結果、グク色とも呼べる愛の色合いに地球規模で染まる。リリックやメロディがこれだけキャッチーでありながら、同時に楽曲としてのクオリティがものすごく高いことも大きな魅力。こうした大衆性と芸術性を過不足なく兼ね備えた曲が、グクのようなK-POPアイコンでもあるスーパースターからドロップされることが音楽業界を活気づけるのだ。

BTS

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WRITER INFOライター情報

加賀谷健

コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修。 クラシック音楽を専門とする音楽プロダクションで、企画・プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメン研究」をテーマに、“イケメン・サーチャー”として、コラムを執筆。 女子SPA!「私的イケメン俳優を求めて」連載、リアルサウンド等に寄稿の他、CMやイベント、映画のクラシック音楽監修、解説番組出演、映像制作、 テレビドラマ脚本のプロットライターなど。2025年から、アジア映画の配給と宣伝プロデュースを手がけている。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。