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完全無欠の日本滞在だったBTSテテが放つ歴史的名盤。もはや18禁レベルのニューEP『Layover』を解説!

公開日 2023/10/20 11:45

変更日 2024/08/28 15:23

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K-POPアーティストのカテゴライズを超えてきたようだ。ここまでパーソナルな物語として楽曲を紡ぎ、過去と現在のR&Bシーンをつなぐ「BTS」V(以下、テテ)。そのニューEP『Layover』は、間違いなく歴史に残る名盤ではないだろうか?

 だから、ぼくとしてはこのEP作品をできるだけ多くの人に聴いてほしいと思う。できることなら、その大衆性から「K-POPはちょっとな」と食わず嫌いしている音楽リスナーにこそ、この作品に収められた楽曲は刺さると思う。誤解を恐れずに言うなら、この渋く色気ある音楽性は、BTSのどのヒット曲よりも素晴らしく、長く長く聴き続けたい名盤だと断言しておきたい。

 で、ここ最近話題になるテテの日本のバラエティ番組出演は好機だと思った。まず9月18日放送『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)でのパフォーマンス。これはニューEPのプロモーションという枠組みを越えた素晴らしいアクトだった。ソロとしては初出演となる同番組では、東京タワーを背景にした特設ステージで、「Slow Dancing」と「Love Me Again」を披露。夜の東京にテテのバリトンヴォイスがつややかに響く。日本語が達者な彼らしい茶目っ気あるコメントも日本のファンにはよりディープに聞こえる。

 同日午後10時には第360回アーティストとして登場したYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』が公開された。名刺代わりの一曲「Slow Dancing」を吹き込む。歌う以前に登場から別格のカッコよさ。マイクの前まで静かにやってきて、ヘッドホンをつける。右へ左へ視線をわずかに滑らせ、何と驚愕の舌なめずり。こんなさり気ない荒業、テテにしかできない。「よろしくお願いします」に続き、「行こっか」のディープトーン。肝心の歌を聴く前からこちらはすでに降伏寸前。そのままテテの美声を無防備で聴くことになった。無防備と言えば、10月1日放送の『行列ができる法律相談所』(日本テレビ)に出演した彼が、Netflixで『サンクチュアリ-聖域-』(2023年)を見て以来の憧れの存在である一ノ瀬ワタルとの共演では逆にテテが無防備な姿だった。不気味な魅力を放つ怪優・一ノ瀬にサプライズを仕掛けられ、素直に喜ぶテテ。バラエティの反応も100点というわけで、完全無欠の日本滞在だった。

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WRITER INFOライター情報

加賀谷健