公開日 2023/12/03 13:00
変更日 2024/08/30 11:50
NEW YORK, NEW YORK - NOVEMBER 09: Jung Kook performs live at TSX Entertainment in Times Square on November 09, 2023 in New York City. (Photo by Jamie McCarthy/Getty Images for TSX Entertainment)
驚異のチャートアクション。ソロ初となるアルバム『GOLDEN』をリリースしたBTSの“黄金マンネ=末っ子という意味”のジョングクが頂点を極めた。一方で、12月の入隊が報道された裏には2025年のBTS再始動が垣間見れる。「イケメン図鑑管理人」のぼく、加賀谷健が、ジョングクが思い描く真のアーティスト像を読み解く。
「ジョングク、ついにここまできたか…!」と、ついため息交じりに感嘆を込めたくなる。世界待望の1stアルバム『GOLDEN』が、11月3日にリリースされた。同作収録曲には、すでにシングルリリースされている「Seven(feat.Latto)」(7月14日)、「3D(feat.Jack Harlow)」(9月29日)、「Standing Next to You」があり、中でも出色の出来栄えなのが表題曲「Standing Next to You」(11月6日)なのだ。この曲に驚かない音楽ファン、リスナーがいったいどこにいるというのだろう?
まず軽快にして重厚なダンスナンバーとしてのイントロ。バスドラムのキック音だけでもう耳が満足してしまう。そしてグクが歌い出す瞬間、あのキング・オブ・ポップを彷彿とさせる。そう、マイケル・ジャクソンだ。マイケル的なフレージングを駆使して曲全体をこれでもかと自由闊達(かったつ)に、楽しげに走り抜ける。アウトロで、再びマイケルが憑依する息遣いの連打もたまらない。
曲の初まりでは感嘆し、曲の終わりではあ然とする。どうやらぼくだけではなかったようだ。EXILEの「Ti Amo」(2008年)や三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのデビューシングル「Best Friend’s Girl」(2010年)のプロデュースを手掛けた松尾潔さんも、パーソナリティを務めるラジオ番組『松尾潔のメロウな夜』(NHKFM)で、一番のお気に入りだという同曲のグクが、いかに「マイケル・ジャクソン風味」であるのか、喜々としてコメントしていた。