COLUMN コラム

パク・ソジュンは“預言者”なのか!?韓国ディザスター映画『コンクリート・ユートピア』を解説

公開日 2024/01/23 20:00

変更日 2024/09/04 16:42

#

これは過酷な内容だ。1月5日から全国公開されている韓国映画『コンクリート・ユートピア』を観て、人は何を感じ、何を思うのか。悪の先導者を演じるイ・ビョンホンに心底驚きつつ、パク・ソジュンの行動に共感と恐怖を同時に抱く。「イケメン図鑑管理人」のぼく、加賀谷健が、本作の“預言者パク・ソジュン”を読み解く。

 7の月に恐怖の大王が降臨…。という『ノストラダムスの大予言』によれば、1999年に世界は滅亡するはずだった。実際のところそれは(たぶん)なかったのだが、でも何かしら象徴的な意味で世界は、20世紀から21世紀への転換のタイミングですでに文明の黄昏を迎えてしまっているのかもしれない。

 いずれにしろ、この予言が圧倒的なインパクトと影響力を持っていたことは確かで、世界中の人々がいわく言い難い不安に包まれた記憶は忘れない方がいい。で、これが不思議なのだが、この記憶を元にひとりの有名俳優が導き出されることである。映画館でもテレビでも、スクリーン(画面)内のその人を見ただけで、フランスの偉大な占星術師ノストラダムスの名をなぜだか持ち出したくなってしまうのだ。

 韓国出身の世界的な俳優。2020年に『梨泰院クラス』がNetflixで世界配信され、たちまち社会現象となった。同作での大ヒットによって、韓国ドラマの世界市場価値はますます爆上がり。でもどうしてあんなにも騒がれたのか。ぼくには謎でしかなかったが、試しに軽い気持ちで同作を見て納得した。単なる納得どころではない。パク・ソジュンの顔、表情をひと目見て、これはただ事ではないぞと強烈な何かを感じ取ったのだ。

韓国映画

この記事を気に入ったらシェア!

この記事について報告する

  • 韓国大好き連載コーナー
  • vote
  • 中国ドラマ特集
  • K-POPニュース

WRITER INFOライター情報

加賀谷健