韓国屈指の“クリーミースマイル”俳優チェ・ジョンヒョプとは。ドラマ『Eye Love You』にときめく

■ クラムチャウダー的であり、カルボナーラ的でもある笑顔

　ジョンヒョプはどうやら、“クリーミースマイル”の持ち主らしい。何だって？ そんな形容の笑顔の種類、初めて聞いたぞ。これは、なおさら興味が湧くではないか。クリーミーということは、まろやかではあるのだろうが、じゃあそのまろやかさは、クラムチャウダー的にしゃばしゃばなのか、それともカルボナーラ的に濃厚なのか。ジョンヒョプの演技を見たことがないので、ひとまずは『Eye Love You』第1話を判断材料とする。するとどうだろう、これはクラムチャウダー的でもあり、カルボナーラ的でもある。

　本作の主人公・本宮侑里（二階堂ふみ）は、チョコレート商品を独自展開する注目の「Dolce ＆ Chocolat.」社長。仕事以外に特に興味はないようで、遅くに帰宅して空腹を実感する毎日。料理はしないため、冷蔵庫を開けても空っぽ。ということで、デリバリー一択。注文した食事の宅配メモにビビンバがおいしい韓国料理店がおすすめされていて、ビビンバを即注文する。うまい、これはうまい。箸が止まらない。するともうひとつメモを見つける。今度はチヂミがレコメンドされている。ビビンバがまだ残っているというのに、侑里はすかさずチヂミを追加注文する。彼女の自宅へ毎回配達し、イラストつきのメモを残していくのが、絶滅危惧動物を研究する大学院生・ユン・テオ（チェ・ジョンヒョプ）。

　侑里が下手なイラストを添えて書いたお返しメモを見て、「カァワイイ」とユンは一言。ちょっと片言な日本語だと可愛いという形容詞がこうもさらに可愛く聞こえるのだ。この場面で、カメラはジョンヒョプをややローアングルから捉える。視聴者が仰ぎ見る口角を観察する。口角が上がり、角がとれるまろやかさはまさにしゃばしゃばなクラムチャウダー的と形容できる。一方で、口角から鼻、目にかけて顔全体で形作られる笑顔そのものは、濃厚なカルボナーラ的。この口角の上がり方にして、この笑顔があるのか。そしてこれをクリーミースマイルというのか。