公開日 2024/05/24 11:45
変更日 2024/09/06 18:25
TOKYO, JAPAN - AUGUST 2: Psychic Fever from Exile Tribe boy band performs during half-time of the pre-season friendly handball match between Paris Saint-Germain Handball and the Japan National Team at Ariake Arena on August 2, 2023 in Tokyo, Japan. (Photo by Jean Catuffe/Getty Images)
国民的人気グループEXILEを屋台骨に、数々のダンス&ボーカルグループをデビューさせ、シーンを牽引してきたのがLDHである。近年は、日本国内からアジア諸国へ視野を広げ、事業を展開しているが、アーティストたちの未来は「DOKONI」? イケメン研究をライフワークとする加賀谷健が解説する。
さて、ここまで三代目JSBツインボーカルに焦点を置いてきたが、LDHグループ全体に視野を広げると、そのアジア進出は目覚ましい。2009年には台湾に拠点を置くLDH愛夢悅が設立され、EXILE AKIRAがCEOに就任している。ほかにもタイでの事業展開は、鳴り物入りの戦略で功を奏している。2022年にデビューイベントを見て、これはLDHの未来を仮託すべきグループが現れたなと感じたPSYCHIC FEVER from EXILE TRIBEは、タイのラッパーF.HEROの協力を得て、2022年8月から2023年1月までの間、タイでの武者修行を敢行した。
デビュー当時からBillboardのグローバルチャート1位を目標に掲げる彼らは、2023年には、タイのダンス&ボーカルグループDVIをフィーチャーした「To The Top」をデジタルリリース。タイのチャートでは初登場7位にランクイン。グローバルチャートアクションを展開するラッパーSPRITEともコラボレーション。最初に掲げた目標を必達すべく彼らは着実な言行一致でドロップを続けている。
デビューイベントで披露されたプレデビューシングル「Hotline」を聴いたときは、なるほど、これは聴きやすくて、中毒性があるR&Bフレイバーだなくらいに思っていたが、『PSYCHIC FILE Ⅰ』から『PSYCHIC FILE Ⅱ』へEPを経るごとに楽曲には厚みがうまれ、世界のチャートに対してコンシャスだなと感じるようになった。確か、彼らの姿をはじめて観たのは、まだデビューする前、ØMIのソロツアー『ØMI LIVE TOUR 2022 “ANSWER…”』のオープニングアクトだった。そこを起点としてステップアップするごとに魅力は強化され、『PSYCHIC FILE Ⅱ』収録のトラックタイトルが意味するように、LDHの未来とともに「DOKONI」向かうのだろう?