公開日 2023/06/02 12:00
変更日 2024/06/20 16:30
韓国を拠点に活動する北林明日香が、現地在住ならではの情報・見どころを徹底レポート!忙しいあなたも韓国旅行した気になれちゃう素敵な情報満載でお届けします!
アンニョンハセヨ!!
皆さんは韓国映画はお好きですか?
私は韓国ドラマはもちろん韓国映画も大好きで、
気になる作品があればジャンルを問わず映画館に足を運んで観ています。
今回は最近韓国で公開された映画を2本観てきたので
簡単な作品の紹介や感想と共に韓国の映画館をレポートしたいと思います!
まず1本目は韓国で4月26日に公開になったイ・ビョンホン監督の最新作、
パク・ソジュンさんとIUさんが主演の映画「ドリーム」です。
パクソジュンさん演じるサッカー選手のホンデは
あることをきっかけにホームレス・ワールドカップの韓国代表チームの監督に就任し
ホームレスの国家代表選手たちとホームレス・ワールドカップに挑戦。
IUさんはその代表チームの結成から大会までの過程を撮影して
ドキュメンタリーを制作するPDソミンを演じています。
恥ずかしながら「ホームレス・ワールドカップ」という大会が
実在する事を今回初めて知ったのですが、
2003年から毎年開催されていて、ホームレスとして暮らしている方が
一生に一度だけ参加資格を得て参加できる大会だそうで、
過去には日本も参加したことがあるそうです。
そしてこの映画は実際に韓国が2010年にブラジルで開催された
ホームレス・ワールドカップに初めて出場した時の話を元に制作されたそうです。
なんと実話がベースになっていたとは!!
それは面白そう!!という事で早速映画館に観にいくことに!!
今回「ドリーム」を観た映画館は、CGVの龍山(ヨンサン)アイパークです。
ソウルの龍山駅に直結しているショッピングモールのアイパークの中の6階と7階にあります。
入り口のある6階に到着
入ってみると中はとても広くあちこちに大型ビジョンが設置されています。
反対側にはポップコーンをはじめとするフード売り場や
セルフでの炭酸のドリンクコーナーがありました。
(炭酸飲料を注文するとカップだけくれるのでこちらでセルフで入れます。)
あとは公開中または近日中に公開する映画のプロモーションコーナーもたくさんあり、
この時はちょうどマリオが公開されたばかりだったのでブースやフォトゾーンがありました。
もちろんこの日のお目当て「ドリーム」も至るところで
プロモーション動画が流れていました。
もうこの時点で既にかっこいいパク・ソジュンさん!!
観る前からワクワクしちゃいます。
こちらには7階部分まで吹き抜けの大型ビジョンも。
「家はありません、夢はあります」というキャッチフレーズが印象的です。
その日上映予定の映画の時間や残席もスクリーンに順次表示されています。
私が観る15時15分の回はこの時点で残席が168席と表示されていました。
次の上映時間が16時15分なのでいくつかのスクリーンを使って
ほぼ1時間に1回の割合で上映されていたようです。
大きな映画館だとこのように公開したばかりの作品や人気の作品は
1日に何度も上映していることが多いので
希望の時間帯や残席状況に合わせて選択することが可能です。
映画のチケットは現地のセルフチケット販売機(キオスク)でも簡単に買うことができます。
まず最初に観たい作品と時間を選択。
この時に同じ作品や時間であっても3DやIMAX、
特別ルームなどの違いがある場合もあるので
そこだけ少し注意して自分の希望のものを選択します。
そして人数を選びます。
1番上が一般なので大人の場合はそこで希望の人数を選択します。
次に座席を選びます。
グレーになっている座席は既に埋まっているところなので
白の座席の中から人数分選択します。(選択した席は赤に変わります)
あとはクレジットカードを入れてお会計すれば終わりです。
料金は平日と週末、または時間帯によっても違いますが、
この日は祝日の午後に一般の2Dで観て1名あたり15000ウォン(約1500円)でした。
私が観る回の上映スクリーンが7階だったので上へ。7階も広い!!
この日は通常の映画の上映の他にK-POPアイドル「LE SSERAFIM」の
カムバックショーケースの生中継と舞台挨拶がある日だったので
ファンの方達がたくさんいらっしゃいました。
CGV龍山アイパークではその規模やアクセスの良さから
こういった舞台挨拶やイベントもたくさん行われているので要チェックです。
というわけでやっと辿り着いたこちらのスクリーンで映画「ドリーム」を2時間ちょっと鑑賞。
肝心の見終わった感想はと言いますと、
笑いあり笑いあり感動ありでとても面白かったです。
主演のお二人は流石の安定感。
パク・ソジュンさんはコメディーの演技にとても定評がありますし、
体格が良いのでサッカー選手の役がピッタリです。
IUさんも前作「ブローカー」とは打って変わってコミカルな演技もすごく上手く、
歌手としては言うまでもないですが俳優としても素晴らしい才能だなと思いました。
また脇を固める国家代表メンバーや取り囲む人々を演じる俳優さんがみんな個性的で
キャラクターが際立っていて面白い!!
破天荒な性格のホンデの母役のペク・ジウォンさん
過去の出来事から家族との関係に問題を抱えるチームのリーダー役のキム・ジョンスさん
大切な人を探しながらサッカーに挑戦するチームのエース役のイ・ヒョヌさん
など全員は書ききれませんが、登場人物一人一人に人生の物語があり、
悩みを抱えながら、もがきながら時には挫折しながら生きていく姿が面白くもあり、
時には胸を打たれました。
そしてカメオ(友情出演)で出演されている
カン・ハヌルさんとパク・ソジュンさんの共演シーンも迫力がありとても良かった!!
カン・ハヌルさんは過去にイ・ビョンホン監督作品に出演したことがあり、
ドラマでパク・ソジュンさんともIUさんとも共演したことがある縁から
今回はノーギャラで出演したそうです。
いやいやどこまでかっこいいのですか?好きにならない理由がありますか?笑
カッコ良さ国家代表クラスのお二人がスクリーンに同時に映っているシーンはまさに眼福でした。
この作品の監督であるイ・ビョンホン監督
(俳優のイ・ビョンホンさんとは同姓同名ですが別の方です)は
2019年に当時の歴代興行収入1位となった「エクストリーム・ジョブ」の監督として有名ですが、
私はこの映画が大好きで何度も観ました。
そのイ・ビョンホン監督の新作ということで
キャスティングが発表された時からとても楽しみにしていたのですが、
コロナ禍での撮影中断などもありなかなか公開の目処が立っていませんでした。
けれどそれでも諦めずに3年以上の歳月をかけて撮影したというこの作品を、
こうやって映画館の大きなスクリーンで観ることができてとても幸せでした。
韓国でも公開したばかりなので日本ではもう少し先の公開になると思いますが、
それまでこちらの「チャンネル十五夜」のYouTubeにてドリームの出演者の方々が
出演した際の映像を観ることができます。
(日本語字幕は今のところないのですが 英語字幕があるのと韓国語が分からなくても後半みんなでゲームに挑戦する部分などは楽しめると思います。)
こちらはIUさんのYouTube(日本語字幕あり)
撮影のビハインドや役者さん達の雰囲気を知ることができて
映画の予習にもなって楽しいのでオススメです。
というわけで大満足の「ドリーム」鑑賞でした。
さて2本目は4月5日に公開になった
アン・ジェホンさん主演の映画「リバウンド」です。
こちらは元バスケットボール選手だった
アン・ジェホンさん演じるヤンヒョンが弱小で選手も足りていない
釜山中央高校のバスケットボール部の監督に就任し、
たった6人しかいない選手と共に全国大会を目指すお話です。
なんだか高校のバスケット部となると最近韓国でもすごく人気のあった
映画「SLUM DUNK」と重なってしまうところがありますが、
なんとこちらの物語も実話を元に作られていて、
実際に2012年に釜山中央高校のバスケ部が全国大会で決勝に進出したお話を元に制作されたとのこと。
偶然にも2作品続けてスポーツものであり実話がベースの作品ということで、
ドリームが面白かっただけにこちらも期待値が上がります!!
この日はポップコーンと飲み物を買って観ることに
キオスクで注文して番号が表示されたら受け取ります
選んだのはキャラメルポップコーンと韓国ではすごくメジャーな
胡椒であるオットギの純胡椒味のポップコーンのハーフ&ハーフ。
これに炭酸の飲み物が2つセットになっていて11000ウォン(約1100円)でした。
甘いのとしょっぱい味のコンビがたまらないし止まらないです。
本編が始まってしまうと食べるタイミングや
なんとなく音が気になって食べるスピードが落ちてしまうので
いつも開始前に全力で食べる派です。笑
そんなポップコーンも楽しみながら観た「リバウンド」ですが、
とにかく主演のアン・ジェホンさんの演技が最高でした!
アン・ジェホンさんは「恋のスケッチ〜応答せよ1988」で
リュ・ジュンヨルさん演じるジョンファンのお兄さんのジョンボンを演じていた時に知り、
その時からコメディーの演技がとても上手く印象的だったのですが、
今回もその実力は健在でとても面白く上映中もお客さんの笑い声がたくさん聞こえてきました。
ご自身も釜山の出身だそうで釜山の方言も完璧でしたし、
実在する人物のを演じるということで
当時の監督の容姿に合わせるために10キロの増量をしたんだとか!!
プロですね!!
そして全国大会を目指すバスケ部の選手の6人も、
愛の不時着で人気になったイ・シニョンさん
人気グループ2AMのメンバーでありながら俳優としても活躍するジヌンさん
過去にはバスケットボールの選手として活躍していたキム・テクさん
などそれぞれの役にピッタリの役者さんが集まっていて
高校生特有の悩みや葛藤も上手く表現されていてとても素敵でした。
そして釜山中央高校の先生方がまたいい味を出していて、
映画の面白さに一役買っていますのでぜひ先生方の演技にも注目してみてください。
全体的にあまりにも出来すぎたというか
それこそアニメやドラマの様なストーリーなのですが、
これが実話だとは、、事実は小説より奇なりですね。
そしてこの作品は子供や学生から少し年配の方そして男女問わず
とても幅広い層の方が観に来て声を出して笑って楽しんでいる姿が印象的でした。
なかなか作品によっては家族や友人と観るのを躊躇してしまうものもありますが
そういう意味では誰が観ても、誰と観ても楽しめる映画だと思います。
というわけでこちらも2時間があっという間で大満足の映画鑑賞となりました。
今回は偶然にも実話を元にしたスポーツものを2本鑑賞しましたが、
韓国ではそれ以外にも幅広いジャンルの映画が毎月たくさん公開されています。
日本でまだ公開されていない作品や推しの出演作品を観るも良し!
韓国語の勉強として観るも良し!
劇場の雰囲気を楽しむのも良し!
みなさんもぜひ韓国に来た際には映画館での映画鑑賞を楽しんでみるのはいかがですか?