COLUMN コラム

日本人作家のベストセラー小説を韓国で映画化したら、どう変化するのか?

公開日 2019/07/22 17:14

変更日 2024/06/20 17:58

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日本人作家が綴る心に響くベストセラー小説は、韓国映画界でも注目の的。原作にはない展開が随所に散りばめられたり、異なるエンディングが用意されていたり、いわばオリジナルのベースに意外なスパイスが加味された“韓式アップデート版”だ。そんな楽しみ方ができる「日本人原作による韓国映画」を堪能してみよう!

原作:伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」

伊坂幸太郎の小説のなかでも特に人気の高い作品の一つに数えられ、2009年に堺雅人主演で初映画化された『ゴールデンスランバー』。個性的なキャラクター、躍動的なストーリー、随所に張り巡らされた伏線などが原作に忠実だった日本版に対し、韓国版では壮大なアクション描写が大増量し、真実の追求に乗り出す新展開が観客の鼓動を一気に高める。
突如として人生を激変させられてしまった主人公には、モデル出身の超イケメン俳優カン・ドンウォンが扮し、本人史上最も平凡でお人好しの青年を好演。“巻き込まれ型サスペンスアクション”の姿を借りながら、友情や親子愛にもフォーカスした感動要素がアップ。全体的にまんべんなく「サスペンス」「アクション」「コメディ」「ロマンス」「青春ドラマ」のエッセンスがテンコ盛りになっている。
韓国では実際に、国家情報院による政治介入やメディア監視、警察を部下のように扱っていた事例が発覚したことで、文在寅(ムン・ジェイン)政権が国家情報院のテコ入れを実施した。本作は、高度情報社会のモラルに鋭く斬り込み、誰もが悪のターゲットになり得る現実的な危機を描いている点でも要注目だ。

【STORY】
超マジメ人間ゴヌの目の前で、大統領候補者が爆弾テロにより暗殺された。その瞬間から謎の組織に命を狙われ、ひたすら逃げまくることになったゴヌ。絶体絶命の大ピンチに次々と襲われるなか、自分が逃げれば逃げるほど、親友たちに死の危機が及んでいく。無実の罪を晴らすため、そして生きて帰るため、必死に反撃するゴヌの運命は──!?

監督:ノ・ドンソク

キャスト:
カン・ドンウォン
キム・ウィソン
ハン・ヒョジュ
キム・ソンギュン
キム・デミョン
ユン・ゲサン 
チェ・ウシク

原題:골든슬럼버(英題:Golden Slumber) 
2018年 韓国映画/108分/日本公開 2019年1月12日

https://eiga.k-img.com/images/movie/89999/photo/1f02a50b98d8ca99/640.jpg?1540524108

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