COLUMN コラム

【武侠人形劇】『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3』の魅力【サンファン】

公開日 2021/04/02 22:09

変更日 2024/06/20 18:05

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人形劇とアニメと武侠ドラマが渾然となり、2016年より放送がスタートした新感覚エンターテインメント。いよいよ放送される新シリーズ『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3』の前に、台湾の技術力と日本人の創造力が結集した武侠ファンタジーの魅力を解説。アジアエンタメファンも驚きの美麗キャラとアクションの虜。

放送情報

【テレビ】
2021年4月3日(土)~放送開始
・TOKYO MX……毎週土曜日 22:30~
・BS日テレ……毎週土曜日 24:00~
【配信】
2021年4月3日(土)23:00~
・バンダイチャンネル他、Hulu、U-NEXT、GYAO!など

『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』とは

ThunderboltFantasyProject

日本・台湾合作の武侠人形劇

近年、BL小説から生まれた『陳情令』がドラマ化、そしてアニメ化されるなど、中華圏でもメディアミックスが進んでいる。台湾の伝統的な人形演劇「布袋劇(ほていげき)」は、人形劇ながら激しいアクションとスタイリッシュな人形造型で、70年代から子どもからお年寄りまで幅広く親しまれてきた。近年CGなどを駆使したさらなる発展を遂げ「霹靂布袋劇(へきれきほていげき)」と呼ばれる人気シリーズとなっている。
そんな霹靂布袋劇の魅力を日本にも広めたいと考えたのが『刀剣乱舞』の原作などを手がけるニトロプラス代表の虚淵玄(うろぶちげん)。そこで『Fate/Zero』や『魔法少女まどか☆マギカ』などのアニメ作品の原作者でもある虚淵玄を中心に「Thunderbolt Fantasy Project」を設立。原案とキャラクターデザインをニトロプラスが手がけ、人形の制作と操演を、霹靂布袋劇の本家である台湾の「霹靂國際多媒體股份有限公司(霹靂〈ピーリー〉社)」が行ない、日台合作の新型エンターテインメントが誕生した。
2016年には第一シリーズが放送されたが、コミック化、小説化に加え、2度の映画化。さらに2018年には、宝塚星組の台湾公演において舞台化もされている。
台湾の「布袋劇」では、各登場人物の声からナレーションまで一人で担当するのが伝統だが、本作は人気声優を起用し、それぞれのキャラクターの魅力もアップ。さらに主題歌を西川貴教が担当した上に第2シリーズからは声優としても参加している。
各シリーズごとに物語は完結しているので『3』から見始めても問題ないが、前のシリーズや映画版なども知っているとさらにキャラクターへの感情移入が深くなる。アニメファン、ゲームファンにはよく知られた作品とはいえ、アジアドラマファンには敷居が高い。しかし、近年の中国ファンタジードラマの流行によって、再び見直される人気シリーズで、知らないのは「もったいない」。子どもの頃に『プリンプリン物語』や『人形劇三国志』など、NHK人形劇に夢中になった世代にこそ楽しめる娯楽活劇だ。

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