【コン・ユが演じる愛情深い夫が印象的】『82年生まれ、キム・ジヨン』

レビュー

公開日 2020/09/30 19:30

変更日 2024/09/03 10:08

「これは私の話だ」と感じる人が多いに違いない『82年生まれ、キム・ジヨン』。大ベストセラー小説が映画化され、キム・ジヨンが“顔”を持ったことで、また共感ポイントが増えたと思います。「夫は妻を理解できているか」も本作の重要なポイントですが、コン・ユが非常に巧く夫を魅力的に演じています。

『82年生まれ、キム・ジヨン』

10月9日（金）より新宿ピカデリー他全国ロードショー © 2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved. 配給：クロックワークス監督：キム・ドヨン出演：チョン・ユミ、コン・ユ、キム・ミギョンほか原作：「82年生まれ、キム・ジヨン」チョ・ナムジュ著／斎藤真理子訳（筑摩書房刊） 2019年／韓国／アメリカンビスタ／DCP／5.1ch／118分原題：82년생 김지영

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』オフィシャルサイト

概要：韓国で130万部を突破し、日本でも社会現象を巻き起こした大ベストセラー小説の映画化。女性の生きづらさを描き、全世界の女性たちから共感必至の感動作。

結婚・出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるキム・ジヨン（チョン・ユミ）。常に誰かの母であり妻である生活を送る彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあり、実際誰かが乗り移ったような言動をとることがあって、夫のデヒョン（コン・ユ）を心配させていた。ときどき記憶が抜け落ちていると言うジヨンに、精神科医にかかるように勧めるデヒョンだが、ジヨンは「ちょっと疲れているだけ」と言って、深刻には受け止めない。デヒョンはジヨンを傷つけるのが怖くて、真実（乗り移っているような言動について）を告げられず、彼ひとりで精神科医に相談に行くのだが…。