壮大な歴史絵巻の中でパク・シフの魅力が炸裂！「風と雲と雨」混迷の朝鮮王朝末期を背景に描かれる愛と運命

レビュー

公開日 2021/12/23 18:00

変更日 2024/08/02 10:20

韓国の歴史大作ドラマは数多くありますが、朝鮮王朝末期に繰り広げられた王位争奪戦という史実の裏側で、占いや霊力を使って次の王を予言する男女の暗躍や、愛の物語を描く時代劇「風と雲と雨」は、これまでに見たことのない魅力に溢れています。主演のパク・シフのパーフェクトぶりを含め、深掘りレビューをお届けします！

道が途切れたら自分で道を作る主人公のドラマチックな運命

　
主人公のチョンジュンは、名家の出身で、17歳で科挙に首席合格するというエリートでしたが、裏切りと陰謀に翻弄され、隠とん生活を送ることに。
立派な家の子息だった頃は、誰もが羨む貴公子のようだったチョンジュン。
文武両道なだけじゃなく、優しくて思いやりがあり、貧しい巫女の娘だったボンリョンに対しても、尊敬の念を持って接していました。
　
　

　
　
ところが、友達だったはずのインギュは、そんなチョンジュンに嫉妬するあまり、彼を陥れ、チョンジュンは何もかも失ってしまいます…。

まさに崖っぷちに立たされたチョンジュンには進むべき道が途切れますが、それならば自分で道を作るのだと教えられます。
彼に新しい道を見つけさせた師匠からチョンジュンが学んだのは、“四柱推命”という占いです。

このドラマの主人公のすごいところは、超エリートという身分から、四柱推命を学び抜いて朝鮮最高の易者となり、キングメーカーとして国家の命運を左右するほどの大出世を果たすという、ドラマチックな人物であること！
運命に翻弄されるかと思いきや、自ら運命を切り開いていく超魅力的な主人公を、“時代劇キング”のパク・シフが全身全霊で演じているのです。
　
　

キャリアの全てを注いで完璧に演じ切ったパク・シフ

　
本作のパク・シフは、いつにも増して美しく、そしてかっこいいのですが、ボンリョンを想い続ける様子は少年のように愛らしく、コミカルなシーンではとぼけた表情が面白く、様々な顔を見せてくれています。
　
　

　
　
チョンジュンは、山奥で占いを極めてから町に戻ってくるのですが、山にこもっている時は勉学にいそしんでばかりいたようだったのに、武闘もキレキレなのです。
指1本で敵を倒す、と言うとちょっと大げさですが、数人くらいの敵ならバタバタと簡単に倒してしまうチョンジュン。
そんな彼を演じるパク・シフの華麗なアクションは最高にクールです！
　
　