公開日 2022/06/06 19:00
変更日 2024/06/20 19:11
©2016. The Children Gone To Poland.
ホン・サンス監督の『気まぐれな唇』、イ・ビョンホンさん、チェ・ジウさんと共演した『誰にでも秘密がある』等の映画や、ドラマ「シティーホール」等に出演したチュ・サンミさんは監督としても活躍しています。今回紹介する作品は、韓国でもあまり知られていない重要な歴史の闇に光を当てたドキュメンタリー映画です。
概要:
2018 年の釜山国際映画祭で上映され注目を浴びた、俳優のチュ・サンミが監督を務めたドキュメンタリー。
1950年代、朝鮮戦争の戦災孤児1500人が北朝鮮から秘密裏にポーランドへ送られた。韓国でも知られていないこの歴史の闇に光を当てたのは、ホン・サンス監督作への出演など俳優としても注目を集めるチュ・サンミ。取材に同行したのは、10代の若さで命がけの脱北を経験した大学生のイ・ソン。孤児たちの悲痛な分断の記憶を巡る旅先で、サンミとソンは異国の子どもたちを我が子のように育てた教師たちの記録を知る。今もなお、国家間の凄惨な争いが続くこの世界で、抗えない傷を負う子どもたちの姿に近づき、消失した“愛”の再生の可能性を問いかける感動作。
©2016. The Children Gone To Poland.
『ポーランドへ行った子どもたち』
2022年6月18日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開
©2016. The Children Gone To Poland.
監督:チュ・サンミ
出演:チュ・サンミ、イ・ソン
ヨランタ・クリソヴァタ、ヨゼフ・ボロヴィエツ、ブロニスワフ・コモロフスキ(ポーランド元大統領)、イ・へソン(ヴロツワフ大学韓国語科教授)、チョン・フンボ(ソウル大学言論情報学科 教授)
プロデューサー:チェ・スウン
音楽:キム・ミョンジョン
制作:コンテンツパンダ
配給:太秦
協力:大阪アジアン映画祭、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル
2018|DCP|韓国|カラー|78分
英題:Children Gone to Poland
ストーリー:
監督のチュ・サンミは、出産後に子どもへの愛着や不安のために産後うつを経験する。そんな中、彼女は偶然目にした北朝鮮の孤児たちの映像をきっかけに、秘密裏にポーランドへ強制移送された戦災孤児たちの記録を知る。1950年代、自国も厳しい情勢下に異国の孤児たちを我が子のように受け入れたポーランド人教師たちと、彼らを「ママ」「パパ」と慕う朝鮮の子どもたちがいた――。チュ・サンミは、脱北の過去を持つ大学生イ・ソンとともにポーランドを訪問し、いまでも子どもたちを懐かしく思い涙を流す教師たちと出会う。あのとき彼らは何を思ったのか。その後朝鮮に送り戻された孤児たちはどうなったのか。そして旅の途中、イ・ソンは泣きながらいまも北朝鮮にいる家族のことを語りはじめる。(公式サイトより)