COLUMN コラム

俳優チュ・サンミ(『気まぐれな唇』)が監督した感動のドキュメンタリー『ポーランドへ行った子どもたち』

公開日 2022/06/06 19:00

変更日 2024/06/20 19:11

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ホン・サンス監督の『気まぐれな唇』、イ・ビョンホンさん、チェ・ジウさんと共演した『誰にでも秘密がある』等の映画や、ドラマ「シティーホール」等に出演したチュ・サンミさんは監督としても活躍しています。今回紹介する作品は、韓国でもあまり知られていない重要な歴史の闇に光を当てたドキュメンタリー映画です。

 

 
「傷の連帯」とは何か。戦争孤児も、脱北者の若者も、朝鮮戦争や南北分断によって傷を負いました。ここに、日本で『ポーランドへ行った子どもたち』が劇場公開されるにあたって、サンミさんが寄せたメッセージから抜粋して掲載します(全文は公式サイトにあります)。

「1950年に勃発した朝鮮戦争により親を失い、傷を負った戦争孤児たちの話は、北東アジアの国々と歴史的に関わりのある話でもあります」
 
 

©2016. The Children Gone To Poland.

 
 
「現在進行形の傷、ウクライナでつらい思いをしている子どもたちもまた、しばらくすれば人々の記憶から消えてしまうかもしれませんが、共通する話だと思います。日本の観客の皆さんも、韓国・北朝鮮の隣国の市民として、またウクライナ問題が起こっている同時代の世界市民として、『ポーランドへ行った子どもたち』を見て、『傷の連帯』を感じてもらえればと願います。世界のどこかで今も起こっている、子どもたちに向けられたすべての『暴力』がなくなることを祈っています」
 
 

©2016. The Children Gone To Poland.

 
 
ウクライナからポーランドへ避難する人々のニュースが報じられた後、『ポーランドへ行った子どもたち』を見たのですが、1950年代には北朝鮮から戦災孤児がポーランドへ送られていたという事実を知り、また、ソンさんのような脱北者が抱える傷を知ることで、「傷の連帯」を感じることができました。ソンさんを優しく抱きしめるサンミさんの姿からは、深い愛情が伝わってきました。
 
 

©2016. The Children Gone To Poland.

 
 

ドキュメンタリー 韓国映画

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