COLUMN コラム

【90年代が舞台の青春群像劇】人生で一度は見ておきたい『エドワード・ヤンの恋愛時代』

公開日 2022/11/07 20:00

変更日 2024/06/20 19:12

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2022年10月24日~11月2日、第35回東京国際映画祭/TIFFCOM2022が開催されました。10月31日、ワールド・フォーカス部門の1作として台湾映画『エドワード・ヤンの恋愛時代』[レストア版]がシネスイッチ銀座2にてプレス向け上映されました。これは非常に貴重な機会でした! 本作のレビューをお届けします。

 
先ほど、登場人物のヘアスタイルやファッション、乗っている車などから、日本のバブル時代のトレンディドラマのようなイメージだったと書きましたが、メインキャラクターのチチという女性は、『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーンのようなスタイルで、一人だけ時代を超越した雰囲気があります。

とてもキュートであり、悩みながらもしっかりとした意思を持つチチを好演しているのは、ツァイ・ミンリャン監督の『ふたつの時、ふたりの時間』『郊遊<ピクニック>』でも活躍しているチェン・シャンチー。
彼女は、2017年にはジェニー・ルー監督の『ザ・レセプショニスト』にも出演しています。
 
 

©Kailidoscope Pictures

 
 
チチが働くカルチャー・ビジネス会社の経営者で、大学時代の親友でもあるモーリーを演じているのは、ツイ・ハーク監督・レスリー・チャン主演の『金玉満堂(きんぎょくまんどう)/決戦!炎の料理人』(1995)に出演したニー・シューチュン(ポスターの左側)。
ショートカットヘアのモーリーは、セリフや行動も含めて特にトレンディドラマ感がありました。
 
 

©Kailidoscope Pictures

 
 
チチとモーリーの友情や仕事の関係、それぞれの恋愛などが主軸となり、二日半の間に彼女たちに何が起き、どのような気持ちの変化が生じるのか見応えがあります。

台湾の時代の移り変わりを感じることができる『エドワード・ヤンの恋愛時代』は、珠玉の1作として、人生で一度は見ておきたい映画です。
 
 

『エドワード・ヤンの恋愛時代』
第35回東京国際映画祭/TIFFCOM2022
ワールド・フォーカス
エドワード・ヤンの恋愛時代 [レストア版]
A Confucian Confusion [Restored Version][獨立時代]
監督:エドワード・ヤン[楊德昌]
 
 

©2022TIFF ©Tokyo International Film Festival All Rights Reserved.

 
 

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