COLUMN コラム

キム・ナムギルが難役に挑み高い評価を受けた「悪の心を読む者たち」を深掘り

公開日 2023/07/14 20:00

変更日 2024/08/27 12:54

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実在の韓国初のプロファイラーが執筆した小説をドラマ化した「悪の心を読む者たち」が、現在放送中です。米ドラマ「クリミナル・マインド」やアカデミー賞受賞作『羊たちの沈黙』にも通じる犯罪行動分析をテーマにした本作の主人公を「熱血司祭」のキム・ナムギルが魅力的に演じています。(敬称略)

 
子供の頃にボートから転落し、水中を漂う女性の遺体を見てしまったソン・ハヨン。
それ以来、死者に寄り添う感受性を備えたハヨンは、大人になり警察官になります。

1998年、当時ソウル一帯の女性を恐怖に陥れていた“赤い帽子” を被った犯人による連続性的暴行事件を警察が追っていましたが、模倣犯まで登場し、捜査は遅々として進まない状態でした。
そんな時、ソウル市内の住宅で20代女性の全裸遺体が発見され、容疑者として彼女の恋人が逮捕されます。
逮捕時、警察署内にいた別の事件の容疑者が、これは誤認逮捕だということをつぶやいたのを聞き逃さなかったハヨンは、収監されたその男に面会し、犯罪者ならではの視点による容疑者像について聞き出します。

ハヨンのこの行為は、まだ韓国にはいなかったプロファイラーに近いやり方でした。
悪人の心に入り込み、どのように犯行を犯したのか割り出していくプロファイラー。

一方、ソウル地方警察庁の鑑識班長クク・ヨンス(チン・ソンギュ)は、近い将来、動機のない連続殺人事件が多発する可能性を見据え、プロファイリングを導入した犯罪行動分析チームの創設に奔走していました。
そのチームのメンバーにハヨンがピッタリだと考えたヨンスは、彼をスカウトし、やがて「犯罪行動分析チーム」が発足されます。
 
 

悪の心を読む者たち,キム・ナムギル,チン・ソンギュ

©SBS

 
 
まだプロファイリングが一般に認識されていない当時、周囲からは冷ややかな視線を浴びせられる犯罪行動分析チーム。
ハヨンは、このチームに加入する前、同僚刑事たちから煙たがられ、彼の捜査方法は賛同されず、孤独でした。
ヨンスは、そんなハヨンを見出し、犯罪行動分析チームに誘うのです。

私は、米ドラマ「クリミナル・マインド」が大好きなので、プロファイラーの誕生から描く韓国ドラマ「悪の心を読む者たち」が放送されたことがすごく嬉しかったです。
劇中、「犯罪者に相談して捜査に役立てるなんて」と、同僚たちが呆れる描写がありましたが、『羊たちの沈黙』の例が挙げられ、プロファイリングの重要性が語られる場面は非常に興味深いと思いました。
 
 

悪の心を読む者たち,キム・ナムギル

©SBS

 
 

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