COLUMN コラム

韓国映画『三姉妹』は女優賞を総ナメにした痛みと滑稽さの変化球!

公開日 2022/05/29 22:00

変更日 2024/06/20 20:02

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青龍映画賞など名だたる韓国映画賞で最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞に輝いた『三姉妹』(6月17日公開)をご紹介します。

古典の名作『若草物語』から是枝裕和監督『海街diary』まで若い姉妹を描く映画はありますが、本作は30〜40代で自分や家族のトラブルを抱えるぎりぎりの精神状態の姉妹を描いたところがかなり斬新な設定なのです。

韓国・ソウルに暮らす三姉妹。
別れた夫の借金を返しながら、しがない花屋を営なむ長女ヒスク(キム・ソヒョン)は、一人娘には疎まれ相手にされなくても、“大丈夫なフリ”をして日々をやり過ごしています。

熱心に教会に通い聖歌隊の指揮者も務める模範的な信徒の次女ミヨン(ムン・ソリ)は、高級マンションに暮らし“完璧に”家庭でも振舞いますが、そんな日常は次第にほころびを見せ始めます。

劇作家としてスランプに陥る三女ミオク(チャン・ヨンジュ)は、自暴自棄となって昼夜問わず酒浸りの日々を送り、夫の連れ子である息子の保護者面談に“酔っていないフリ”で乗り込む始末。

性格、仕事、生活スタイル、全てが異なる人生を送る彼女たちは、父親の誕生日を祝うために久しぶりに一堂に会し、蓋をしていた幼少期の心の傷と向き合うことに──。
(公式サイトより)

本作はあの名優ムン・ソリが主演とプロデュースを手掛けたことでも大注目を集めました。
重度の脳性麻痺を持つヒロインの情愛を圧倒的な演技で表現した『オアシス』(02)で第59回ベネチア映画祭の新人賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)に輝いた彼女が脚本に惚れ込み共同プロデューサーを買って出ただけあって、第42回青龍映画祭(最優秀主演女優賞・最優秀助演女優賞)、第57回百想芸術大賞(最優秀助演女優賞)など主要映画祭で女優賞を総ナメ!

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