韓国の振り込め詐欺の実態に驚愕！映画『声／姿なき犯罪者』（10月7日公開）

レビュー

公開日 2022/09/25 22:00

変更日 2024/06/20 20:03

韓国で初めて振り込め詐欺を描き、2021年の公開時にはオープニング成績1位の大ヒットを記録したリアル犯罪アクション『声／姿なき犯罪者』（10月7日公開）をご紹介します。

このところ日本では「オレオレ詐欺」の手口が広く知られてきたにも関わらず、まだまだ特殊詐欺犯罪は減少傾向にないといいます。

元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課の刑事でTVコメンテーターの佐々木成三氏によると、
「2021年における日本の特殊詐欺認知件数は約15,000件、被害額は総額282億円に上り、依然として高齢者を中心に被害が高い水準で発生している状態です」

しかし、韓国ではその被害総額は2020年7000億ウォンと日本の2倍以上と深刻です。

韓国初の振り込め詐欺を描いた本作は、キム・ソン、キム・ゴク監督をはじめとする製作スタッフの徹底した事前調査と想像力で誕生しました。

ストーリー

釜山の建設現場で働く従業員たちにかかってきた電話-。振り込め詐欺によって娘の治療費からマンションの支払いまで、沢山の人々が大金を失った。

現場の作業員として働くソジュン(ピョン・ヨハン)は、前職が刑事という異色の経歴を持つ。彼は愛する妻と同僚の 30 億ウォンを取り戻すため、振り込め詐欺犯を追跡しはじめる。

犯人の手がかりを掴み、中国のある建物へ侵入するソジュンだったが、そこでは組織化された巨大な詐欺集団が総責任者クァク(キム・ムヨル)の指示で毎日多額の振り込め詐欺を行っていた!

愕然とするソジュンだったが300 億ウォン規模の新たな詐欺計画を知り、元刑事の正義感に再び火がつき壮絶な復讐を計る。