COLUMN コラム

南米の韓国人麻薬王の実話を大胆にフィクション化した『ナルコの神』は沼落ち必至!(ネタバレあり)

公開日 2022/10/17 21:00

変更日 2024/06/20 20:03

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韓国人麻薬王を検挙する政府の極秘作戦に参加することになった民間人事業家。その壮絶すぎるドラマを実力派イケオジ競演で描いた人気作Netflix シリーズ『ナルコの神』をご紹介します。(9月9日より独占配信中)

本作は韓国映画界のトップ俳優であるハ・ジョンウ(代表作『チェイサー』『哀しき獣』他)とファン・ジョンミン(『新しき世界』『工作 黒金星と呼ばれた男』他)のダブル主演でしかも初共演という記念すべき作品です。

俳優、映画監督、画家、エッセイストなどさまざまな分野で多彩な才能を発揮しているハ・ジョンウが、犯罪にも潜入捜査にも巻き込まれる不運なカン・イング役。

家族によりよい生活をさせるために、ムスリムでひと稼ぎしたかったイングは、麻薬王の邸宅に滞在しているときも家族写真を部屋に置いて、子供の成績に一喜一憂する良き父親でもあるのです。

でも、麻薬王チョンにも国家情報院のク・サンミンにもひるむことなく儲けの分配交渉やボーナスを要求する商売人魂を発揮して、スリリングなストーリーのなかでとぼけた味わいで笑いを誘います。

ファン・ジョンミン演じる麻薬王チョン・ヨファンは、1994年に韓国で詐欺の容疑で捜査線上に上ったチョ・ボンヘンがモデル。犯罪者引き渡し条約が締結されていないスリナム共和国へと逃亡し、そこで南米最大の麻薬組織“カリ・カルテル”と手を組み、麻薬密売組織を構築したスゴ腕の実在の人物なのです。

その後、韓国国家情報院がチョ・ボンヘンから被害を受けた民間人事業家を説得し、潜入捜査に協力させ、2009年、韓国国家情報院とアメリカ麻薬取締(DEA)、ブラジル警察の共助で逮捕され、韓国の刑務所に収監されたのち死亡しています。

それにしても、韓国人で南米の麻薬王として君臨した人物が実在していたこと、またリアルで民間人に協力させたことが衝撃的すぎます。

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