ミステリーとロマンスが融合したパク・チャヌク監督の必見作『別れる決心』が2月17日より公開。

取り調べの過程で自分が容疑者扱いされていることを感じたソレは、ヘジュンに向かってぎこちない韓国語で堂々と言い返すのです。

そんな刑事と容疑者のやりとりから、しだいに互いに関心を持つ関係に。あろうことか刑事と容疑者の立場を超えて、たんなる不倫ではない「ただならぬ関係」に陥るのです。

© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED  

性愛を直接描写せず、言葉が通じないところをスマホの翻訳機能で補い、もどかしい「深い想い」を描きながら、作品全体に流れるのは不穏な空気。ニ転三転する先の読めないストーリーの着地点は想像の斜め上を行く結末で、さすがパク・チャヌク監督でした。

© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED  

◇ティーチインで監督の深い意図が明らかに

昨年末にパク・チャヌク監督が5年10か月ぶりに来日。12月27日『別れる決心』の試写会（スペースFS汐留）の後、観客たちの質問に答えるティーチインイベントが行われました。

監督は、ミステリーとロマンスの融合に惹かれる理由を「愛は“とても大きなミステリー”で、この2つはとてもよく似合う要素だと思います。“どうして私はあの人に惹かれるのだろうか”というのは口では言い表せないほどの大きな謎だと思います」と解説。

© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED