ミステリーとロマンスが融合したパク・チャヌク監督の必見作『別れる決心』が2月17日より公開。

そして観客から「これまでの作品と異なるロマンティックなラブストーリーを描きたいと思った理由は？」と尋ねられると
「私のこれまでの映画もロマン主義的なラブストーリーだと思っています。暴力的な場面や、エロティックなシーンの印象が強く、愛の話が見えづらかったのかもしれません。今回の映画で私が“今回もまた愛の物語で戻ってきました”と挨拶すると皆さん笑うんです。自分の中ではより直接的に愛のストーリーだということを見せたくて、この映画を作りました。新たな愛のストーリーを映画にしたわけではなく、今まで入れてきた要素を入れなかったのです」
と一貫して愛の物語を生み出してきた思いを語りました。

へジュンとソレの愛を描くうえで重要な要素となっている“言葉の壁”、「中国語と韓国語のやりとりがもどかしくもあり、セクシーだった。どのような作用を期待していたのか？」という質問には、
「愛を成就させるために、厚い壁や厳しい条件があればあるほど、よりドラマチックになると思いませんか？そういう意味で、私は言葉の壁を活用せずにはいられませんでした」

観客にとっては登場人物同士の言葉がうまく通じないことは焦ったいと感じられることを認めながら、「それをむしろ、逆に効果的に使おうと思いました。劇中のへジュンと観客の皆さんの両方をもどかしい気持ちにさせたかった。ソレが熱弁をするとなにを言っているんだろうかと気になって早くその内容を知りたくなったはずです」
とソレに注目を集めるひとつの手段になったと述べました。

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最後に監督は「本作を観た観客の皆さんは『2回以上観ると、さらにおもしろい』と言ってくれています。『1回目はへジュン、2回目はソレの観点から見直してみると、また別の楽しみ方がわかる』と言われています。そういった口コミが広がっていることをお伝えしておきます」
と、どんな質問にもウィットに富んだ回答で会場を沸かせました。

BTSのRMが何度も観たという本作、ヘジュン視点、ソレ視点で2度観ると作品の面白さをより深く味わえそうです。

＜作品概要＞
タイトル：別れる決心
原題：헤어질 결심/英題：Decision to Leave
監督：パク・チャヌク
脚本：チョン・ソギョン、パク・チャヌク
出演：パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ 
配給：ハピネットファントム・スタジオ
公開表記：2023年2月17日（金）TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー 
原題：헤어질 결심｜2022 年｜韓国映画｜シネマスコープ｜上映時間：138 分 
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