コン・ユと映画が社会を変えた！韓国で法律まで変えさせた映画【トガニ幼き瞳の告発】

レビュー

公開日 2020/06/27 10:00

変更日 2024/08/07 17:16

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映画はエンターテインメントの世界のものですが、韓国で2011年に公開されたコン・ユ主演映画『トガニ幼き瞳の告発』は、社会を動かし、「トガニ法」なる法律を制定させるほどの影響を社会に与えました。決して見て楽しい気分になれる作品ではありませんが、ぜひ一度見てみてほしいこの名作をご紹介します。

映画公開後の反響

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視聴年齢制限付きにもかかわらず、韓国では映画の公開3日後には90万人を動員し、最終的に約460万人を動員しました。韓国の人口が約5,000万人であることを考えると、本当にすごい数字だったことがわかります。

これにより急激に世論が高まり、映画公開翌年の2012年には、事件の現場となった光州市の聴覚障がい者特殊学校は廃校となりました。

また、韓国政府は障がい者の女性への虐待に対する罰則の厳罰化や、障がい者や13歳未満への虐待に対する公訴時効の撤廃を定めた通称「トガニ法」を制定。
これにより控訴時効が撤廃され、事件発覚当時には不起訴となった加害者たちが逮捕・起訴される結果となりました。

韓国で公開されるや460万人以上を動員、多くの人々が不条理な司法制度を批判し政府を動かすまでに発展、一大社会現象を巻き起こした。李明博（イ・ミョンバク）大統領は「意識改革の必要性」を国民に呼び掛け、事件の再調査、法律の改正、そして実在する学校の廃校といった事態までに及んだ。まさに、映画の力が国家をも動かしたのだ。

出典元：http://www.cinemarise.com/theater/archives/films/post-25.html#staffcast

社会の不条理に対し、映画という手段を通じて訴えかけられた国民が一丸となって、国をも動かしたという歴史的な作品となりました。

見た人の感想

実話ベースの映画だとわかって観ていたから、もう胸が痛くて痛くて観ていられなかった。

子どもだから？
耳が聞こえないから？
孤児だから？

どんな理由であれこんな事件が起きていいわけがない。

観るのは辛かったけど、少しでも多くの人に知ってもらいたい。

出典元：https://filmarks.com/movies/35143/reviews/92322969