公開日 2021/03/15 11:00
変更日 2024/06/20 20:50
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宮部みゆきによる日本のミステリー小説の韓国版リメイク、『ソロモンの偽証』。 衝撃的な幕開けと手に汗握る展開で、日韓で注目を浴びました。 学校で起きた事件を、生徒たちによる裁判で解決していく学園ミステリーです。 現代社会の闇について鋭く切り込んだ話題作について、詳しくご紹介します!
韓国で放送されたドラマ『ソロモンの偽証』は、宮部みゆきによる日本の小説『ソロモンの偽証』が原作です。
日本では、2015年に映画化され、その後韓国でリメイク版としてドラマ化されています。
日本版映画『ソロモンの偽証』
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出典元:Amazon
日本版映画『ソロモンの偽証』は、2015年に成島出監督によって映画化されました。
日本版では、舞台は中学校で、中学生役は1万人にも及ぶオーディションの中から選び抜かれました。
特に主役を務めた藤島涼子は、この作品がデビュー作。無名の若手女優が堂々と演じ切ったことでも話題を呼びました。
チョングク高校の特進クラスでテストが行われていた、ある日の休憩時間のことでした。
コ・ソヨンは、校内1番の不良生徒チェ・ウヒョクとクラスメイトのイ・ソウが喧嘩している場面を目撃します。
ウヒョクはソウを殴りつけ、そこに教師たちが止めに入ります。
別室に連れて行かれ、1人で待機させられるソウ。
するとそこに、学園に大きく関与しているジョングク財団法務チーム長のハン・ギョンムンが入ってきました。
ウヒョクの父親は、暴力対策委員会で学園内でも大きな実権を握っているため、もしこの喧嘩について委員会が開かれたら、ギョンムンもソウを庇うことは出来ないのです。
ギョンムンは、ソウに「ウヒョク側がこのことを大事にする前に、転校したほうがいい」と伝えました。
そのまま暴力対策委員会が開催され、ソウがウヒョクに暴力を振るったということになってしまいます。
それから2週間後のある日、ペ・ジュニョンは登校したときに、花壇に積もった雪に違和感を感じます。
近寄って見てみると、そこには死体となったソウが埋まっていました。
あまりの衝撃にジュニョンが後退りすると、ちょうどそのときソヨンが彼女のもとにやってきました。
こうして、ジュニョンとソヨンは事件の第一発見者となったのです。
その後、警察による現場検証が始まりました。
マスコミも事件を聞きつけ、学校に押しかけます。
ソウの死は、自殺と判断されました。
屋上から飛び降りて命を絶ったということでした。
ソヨンとジュニョンは、事件の第一発見者として事情聴取を受けることになります。
ソヨンの父コ・サンジュンは刑事で、この事件を担当しています。
「チョングク高校の番人」という掲示板では、ソウの自殺について様々な憶測がされていました。
匿名でいろんなことが書き込まれている中には「ウヒョクがソウを殺した」というものまであります。
それを見たサンジュンの部下オ刑事は、ウヒョクの周辺を捜査してみることにしました。
しかしそれがウヒョクの父にバレてしまい、捜査は続けられず、「自殺」ということで完全に片付けられてしまいます。
その数日後、ソヨンの家に「ソウは、ウヒョク、ソンミン、ドンヒョンに学校の屋上で殺された。それをこの目で見た」という告発状が届くのです。
告発状を持ってきたのは、クラスメイトのイ・ジュリとパク・チョロンでした。
告発状の犯人を知らないソヨンは、その手紙をサンジュンに見せます。
サンジュンはその手紙を預かり、校長に渡しました。
しかし、学校側はその告発状をなかったことにしてしまいます。
この様子を見て、サンジュンとオ刑事は学校側は不自然に何かを隠そうをしていると判断し、「他殺」として捜査を進めることにしました。
「もしも告発状の犯人がウヒョクにバレたら、彼から復讐されるかもしれない」とチョロンは怖がります。
そんな臆病なチョロンを見て、ジュリは腹を立て2人は口論になってしまいました。
ジュリからひどい言葉で傷つけられたチョロンは、道路に飛び出しそのまま車に轢かれてしまいます。
意識不明の重体となったチョロン。
これをいいことに、ジュリは告発状をすべてチョロンのせいにします。
ソヨンは、学校側の対応やマスコミの出鱈目な報道で、どんどん傷付いている生徒が出ていることに危機感を募らせていました。
そして、生徒たちの心につけこんで真実を炙りだそうとするパク記者に、「事件は私たちで解決する」と宣言します。
事件解決に向けて動き出したソヨンは、校内裁判を行うという計画を立てていました。
そんなソヨンのもとに、1通のメールが届きます。
メールの送り主は、ソウのかつての親友ハン・ジフンでした。
彼は、チョングク高校の掲示板の管理人でもあります。
裁判について聞いたジフンは、ソヨンに協力の姿勢を見せ、一緒に裁判開廷の準備をしてくれることになりました。
ソヨンは、裁判開廷の同意書へのサインをクラスメイトに求めますが、なかなか協力はしてもらえません。
仲間として集まったイ・ユジン、キム・スヒ、チェ・スンヒョンは、ソヨンと共に同意書のサイン求めに奔走します。
ここにジフンも実際に仲間入りを果たし、ついに同意書が集まり、裁判は「クラブ活動」として認められることになりました。
裁判では、ウヒョンが被告人として呼ばれることになります。
通常、原告はソウですが、もう亡くなっているため、検事のソヨンが原告人の代理として立ちます。
そしてウヒョンには第三者の立場で弁護できる人間がいるべきだと、ジフンが名乗り出ました。
裁判には、告発状を送りつけたジュリも呼ばれることになっています。
そして、ソヨンは、学校側が阻止できないように、パク記者に公に裁判の取材をするように頼みました。
いよいよ、裁判の開廷です。