ソン・ガンホ主演！映画『タクシー運転手　約束は海を越えて』のあらすじ、キャストまとめ(※ネタバレあり)

『タクシー運転手　約束は海を越えて』のあらすじ(※ネタバレあり)

チャンス到来

1980年、タクシードライバーのキム・マンソプは、娘と二人、ソウルに暮らしていました。しかし、家賃を数カ月滞納したり、娘に靴を買ってあげられないほど生活は困窮していました。

そんなある日、タクシー運転手が集まる食堂で、「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う外国人がいる」という話を耳にします。
千載一遇のチャンスだと思ったマンソプは、英語も分からないまま、その外国人との待ち合わせ場所に向かいます。

一方日本では、平和な日々に飽きかけていたドイツ人記者のピーターが、大変な韓国情勢を耳にします。
そして彼は、記者という身分を隠し、韓国に渡ります。

光州での出会い

2人が光州に向かうと、高速道路は軍により既に封鎖されていました。それでもマンソプがどうにか機転を利かせ、2人が乗ったタクシーは光州に到着しました。そして2人は、トラックに乗る学生集団に出会います。学生たちは、ピーターが記者だと分かると、光州で起こっている悲劇について全世界に伝えてほしいと頼みます。

そしてピーターは、学生たちのトラックに乗り、マンソプはタクシーでその後ろをついていきましたが、やはりソウルへ戻ることを決心します。

しかし、その道中に出会った女性から、病院に連れて行ってくれと頼まれます。
病院に着くと、ピーターと学生集団と再会してしまいます。これ以上、ピーターと行動を共にしたくないマンソプでしたが、ピーターと英語ができるジェシクを乗せ、広場に向かうことになります。
そこでは大規模な民主化デモが起きており、軍が介入するほどの事態に……。

身の危険を感じたマンソプとピーターは、ソウルに戻ろうとしますが、タクシーが故障してしまい、仕方なくジェシクの家に泊まることになります。

ジェシクの家で見たニュースでは、事実とは全く異なることが報道されていました。ジェシクの父は、全世界に真実を伝えてほしいとピーターに語り、ピーターはそれを約束します。

危機一髪

突然、広場から爆音が聞こえ、マンソプ、ピーター、ジェシクの3人が現地に向かうと、軍がトラックで広場に侵入しているところでした。ピーターは映像を取り始めますが、運悪く軍に気づかれてしまい、3人は追われることとなります。ジェシクは軍人に捕まってしまいますが、マンソプとピーターの2人は、彼のおかげで脱出することができました。

翌朝マンソプは、明るくなる前にソウルに戻ることを決意します。ジェシクの父から偽のライセンスプレートをもらい、ソウルへ向かいます。

ソウルへ帰る途中、マンソプは「今日家に帰る」と娘に連絡をしますが、テレビではまたしても事実とは異なるニュースが流れていました。彼はもう一度娘に電話をかけ、「今日は帰れない。大切なお客さんがいるから。」と結局、光州へ戻りました。

光州に戻ると、事態は更に悪化していました。病院は地獄のように、たくさんのけが人と死体……。そして病院の一室では、ジェシクが父に看取られていました。彼のそばでは、ショックを受けたピーターが呆然としていました。
そしてマンソプは、ピーターに「記者としてこの悲劇を全世界に伝えてくれ」と頼みました。

その後街に出ると、市民が軍人により射殺されていました。次々と市民の命を奪っていく軍に我慢がならず、マンソプたちはタクシーでガードを作り、負傷者を助けていきます。その間、ピーターは撮影を続けました。

ついにマンソプは、ピーターを連れてソウルの空港に向かうことになります。しかし、光州から出る道路は軍に封鎖され、検問を受けなければ通過できません。ある軍人がソウルのナンバープレートを見つけますが、見て見ぬふりをして通そうとします。

しかし、軍から外国人が乗った車を通さないようにという警告が届きます。マンソプはバリケードを突破し、タクシー仲間も加わった軍とのカーチェイスの末、マンソプは無事にピーターを空港に送り届けることができました。