公開日 2021/03/31 18:00
変更日 2024/06/20 20:51
HOLLYWOOD, CALIFORNIA - FEBRUARY 09: (L-R) Executive producers Min Heoi Heo and Miky Lee, producer Kwak Sin-ae, and So-dam Park accept the Best Picture award for \"Parasite\" during the 92nd Annual Academy Awards at Dolby Theatre on February 09, 2020 in Hollywood, California. (Photo by Kevin Winter/Getty Images)
韓国を代表するポン・ジュノ監督の作品、映画『パラサイト 半地下の家族』。2019年、「第92回アカデミー賞」と「第77回ゴールデン・グローブ賞」を受賞したことで話題になりました。「韓国社会をそのまま映し出している映画だ」と韓国人が言うほど、リアリティに溢れる内容です。
失業中のキム家は、ピザの箱を折る内職をしながら何とか稼ぎ、薄汚れた半地下のボロ家に住んでいました。
しかし、雑な仕事ぶりのせいで、給料を減らされ、厳しい毎日を送っていました。
そんなある日、ギウの友達のミニョクが、祖父の遺産である「山水景石」を持ってきます。
そしてミニョクは、「交換留学に行く自分の代わりに、パク家で家庭教師をしてほしい。」とギウに頼みます。
報酬が良いと聞いたギウは、頼みを受け入れ家庭教師になる準備をし始めます。
学歴を偽り、パク家の長女ダヘの家庭教師になったギウ。
パク夫人が弟ダソンの美術の家庭教師を探していることを知り、妹のギジョンを「イリノイ州立大学出身の美術療法士」として身分を偽り、紹介します。
ギジョンは、インターネットから得た知識を駆使し、パク夫人を上手く騙し、ダソンの家庭教師として雇われることに……。
その夜、運転手に駅まで送ってもらったギジョンは、パク社長の車に自分の下着を忍ばせます。
パク社長は、運転手が自分の車でセックスをしたと思い込み、運転手を解雇します。
それを知ったギジョンは、父との関係を偽り、運転手として雇用されるように仕向けます。
次に一家は、母チュンスクを家政婦として雇わせることを画策します。
ダソンの誕生日、パク一家はキャンプへ出掛けました。
パク家が不在の間、キム一家は、豪邸にある食べ物やお酒を勝手に口にし、あたかも自分の家であるかのように過ごしていました。
その時突然、前の家政婦であったムングァンが忘れ物があると訪ねてきたのです。
実は、地下に秘密の部屋があり、なんとそこにはムングァンの夫グンセが住んでいました。
パク一家はこの部屋の存在を知らず、それを良いことに、ムングァンは借金を抱えたグンセを地下室に勝手に匿っていたのです。
ムングァンはこのことを秘密にてほしいと懇願しますが、チュンスクはそれを拒否します。
その時、盗み聞きしていたキム一家が階段から足を滑らせ、4人が家族だとバレてしまうのです。
それを知ったムングァンは、パク社長にバラすと脅迫します。
ちょうどその時、パク夫人から「キャンプは大雨で中止になった。」と連絡が入ります。
キム一家は、ムングァンとグンセを地下室に閉じ込め、急いで部屋を片付け、身を隠しました。
翌日、大雨で中止になったキャンプの代わりに、パク家の庭でダソンの誕生日パーティーをすることになりました。
キム一家も参加することになり、ギウはミニョクからもらった山水景石を持って地下室の様子を見に行きます。
しかし、ギウはグンセに捕まり、山水景石で頭を殴られ失神。グンセは、包丁を持ってそのままパーティー会場に乱入します。ギジョンは胸を刺され死亡、ダソンは失神してしまいます。
チュンスクはバーベキューの串でグンセを刺し、パク社長はグンセの臭いに耐えれず、その場を後にしようとします。
しかし、その様子を見たギテクはカッとなり、勢いでパク社長を刺し、姿を消します。
後日、生き残ったギウとチュンスクは、文書偽造と住居侵入罪で逮捕され、パク家は豪邸を手放しました。
一向にギテクの行方は分からないまま……。
そんなある日、ギウは山からパク家が住んでいた豪邸を見下ろしていると、家の電灯が点滅していることに気づきます。
調べてみると、父ギテクからのモールス信号であることが判明しました。
そしてギウは、いつかあの豪邸に住み、ギテクと再会できることを思い描くのでした。