公開日 2021/04/01 11:00
変更日 2024/06/20 20:52
ゾンビシルエット③
2016年に公開されたコン・ユ主演の韓国のゾンビ映画。ソウル発プサン行きのKTXで発生した恐ろしい謎の感染症に、メインキャストたちが大切な人を守るため、命を懸けて立ち向かうストーリーです。
主人公ソグは、娘スアンに誕生日に何が欲しいかを聞きます。するとスアンは、プサンに住む母に会いに行きたいと言い出します。
そして親子は、ソウル駅発の高速鉄道KTXに乗り、プサンへ向かうことに。乗客は、ホームレスの老人、野球部の高校生たち、妊婦のソンギョンとその夫のサンファ、サラリーマンのヨンソクと様々です。
ソウル駅出発直前、そんなKTXに全身傷だらけの女性が乗り込みます。その女性は車内で倒れ、それを見つけた乗務員が彼女に駆け付けます。すると、倒れた女性が突然乗務員に噛みついてきて……。
なんと彼女は、ゾンビだったのです!
噛みつかれた乗務員もゾンビと化し、次々と人間を襲っていきます。車内はもはや大パニック!
トイレから出てきたスアンを抱え、ソグは急いで列車の後ろの方へと逃げます。
自分のことしか頭にないサラリーマンのヨンソクは、ドアの向こう側にいる妊娠中のソンギョンとサンファを見捨ててドアを閉めるよう、ソグに指示します。
幸いにも二人は助かりますが、サンファはソグの行動に腹を立てます。
大田(テジョン)到着後、乗客はメイン通りへと向かう中、ソグはスアンを連れて、皆とは違う出口へ向かいます。その出口が安全な場所であることを知ったスアンは、「他の人に知らせに行こう。」とソグに言いますが、ソグは聞く耳を持ってくれず……。そんな父親の姿にスアンは、「お父さんはいつも自分ばかり。だからお母さんも離れるんだ。」と泣いてしまいます。
一方で他の乗客たちは、駅の出口に降りようとしますが、そこには大量の軍人のゾンビが……。
どうにか感染を免れた乗客たちは、再びKTXに乗り込みます。しかし、ソグ、サンファ、野球部のヨングクの三人は、大事な人とはぐれて乗車することに……。
三人は、ゾンビが暗闇では音を頼りに動くという事実を利用し、大切な人のもとへと向かいます。
無事合流した彼らは、生存者のいる15号車へ。しかし、生き残りたいヨンソク率いる生存者たちは、一向にドアを開けてくれません。ソグとヨングクが15号車のドアを必死に開けようとしている間、サンファが反対側のドアを必死に閉めようとしましたが、ゾンビたちの力に負け、ドアが壊れ、サンファがゾンビに襲われてしまいます。そしてサンファは、ソンギョンに「娘の名前はソヨンだ」と伝え、妻と子供を守るため、自分を犠牲にします。
サンファのおかげで助かったソグたちは、他の生存者のいる車両へと足を踏み入れました。中に入ると、ヨンソクが「この人たちは感染しているかもしれない」と周りを煽り、ソグたちを連結部に追い出します。
しかし、ある老婦人がドアを開けてしまい、15号車の生存者は全員感染。連結部に締め出されたソグたちは命拾いします。
そしてスアンは、「さっきはぐれた時、怖かった。パパにもう会えないと思って。」と想いをこぼします。
列車は前方が塞がれ大邱駅で緊急停車。生存者たちは別の列車を探しますが、乗っていた列車は転倒。生存者たちは次々に感染者に襲われてしまいます。
自分勝手なヨンソクも生き延びようと他の列車に乗りますが、自身も感染者に……。
そしてソグたちは、感染者ヨンソクの乗る列車に乗り込んでしまいます。ソグは、ヨンソクからスアンとソンギョンを守りますが、争いの過程でヨンソクに噛まれ感染してしまいます。
ソグは、二人を運転室に隔離し、ソンギョンにスアンを任せます。そしてソグは、娘を襲わないため、覚悟を決めて電車から飛び降りるのでした。
やがて電車は、トンネル前を埋め尽くす感染者の死体の山の前で止まります。ソンギョンとスアンは列車から降り、トンネルに向かい歩き出します。トンネルの向こうには、感染者を射殺するために、軍隊が配備されていました。
しかし、スアンが歌を歌ったおかげで、感染者ではないことが判明し、二人は生き延びることができました。
その歌は、なき父ソグに聞かせるために練習していた歌でした……。