公開日 2021/11/21 11:00
変更日 2024/06/20 21:14
中国-項羽の騎馬軍団-横姿
世界最古の兵法書「孫子」を著したとされる思想家・孫武の半生を描いた本作品。 現代まで語り継がれている「孫子」はどのように生まれたのか、その背景にある孫武の思想とは何なのかを、映画級の映像クオリティで描いた超大作です。 そんな本作品のあらすじ、キャスト、視聴方法をたっぷりご紹介します!
本作品は、2009年に中国で放送された、全41話の歴史ドラマです。
約2500年前に生まれた中国春秋時代の兵法書「孫子」をご存知でしょうか。
「孫子」は世界最古と言われる兵法書です。
それまでの戦法が運任せだったのに対し、「孫子」の兵法は「なぜ勝つのか、なぜ負けるのか」を分析した合理的かつ普遍性のあるものでした。
「戦争論」を述べているだけでなく「人間論」として価値のある内容になっています。
時代を超え現在に至るまでビジネスシーンで引用されていたり、人生哲学として語り継がれています。
そんな「孫子」を記したのは、斉の国の武将であり思想家・孫武。
本作は、そんな孫武の波乱万丈な半生を描いています。
どのような人生を歩み、「孫子」を記すに至ったのか?
史実をもとに作りこまれた作品です。
本作品で注目すべきは、そのクオリティの高さ。
製作費はなんと4億円!
映画顔負けの映像クオリティです。
また、この時代ならではのリアルな激しい戦闘シーンも見どころの一つとなっています。
時は中国春秋戦国時代。いわゆる戦乱の時代です。
はじまりの舞台となる斉国では、国の高官である四大家系(田氏・鮑氏・国氏・高氏)の政権争いが激化していました。
主人公の孫部は孫氏の家系になりますが、孫氏は田氏と同じ一族であったことから、田氏以外の家系から敵視されていました。
そんな孫武ですが、国氏の跡継・無咎と家系上は対立関係にあれど、親友関係にありました。
一方、孫武も無咎も共に高氏の紫蘇に想いを寄せており、ライバル関係でもあったのでした。
そんなある日、国氏(無咎の父)と高氏(紫蘇の父)が、孫武の父・孫憑を奇襲する計画を立てます。
しかし、孫憑はいち早くその襲撃を知り、見事返り討ちにします。
更には国・高一族を根絶やしにすべく、兵を送り込む事態となります。
その一件により、国氏の家系である無咎は自らの妹を亡くしてしまうこととなるのでした。
その後、一連の奇襲は孫憑でなく孫武である、という偽情報を掴まされた無咎。
孫武への復讐心を燃やした無咎は、紫蘇を連れて楚国へと逃亡します。
一方孫武も、親友と恋の相手を失い、一族に失望します。
そこで斉国を離れ、呉国へ向かいます。
孫武は呉国にて、運命に翻弄されながらも、兵法書の執筆を開始するのでした……。