COLUMN コラム

Netflixで配信中の『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』。心温まるヒューマンドラマ。

公開日 2021/08/05 14:37

変更日 2024/06/20 21:23

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『シグナル』のイ・ジェフンと、『愛の不時着』のタン・ジュンサン主演の『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』。Netflixで配信されているこのドラマは、1話45分全10話の、映画のような心温まるヒューマンドラマです。(記事後半にネタバレ要素あり)

故人の「声なき声」を導き出すグルの能力

このドラマでは、遺品整理士という職業を通じて、社会に生きるさまざまな人々が描かれています。
仕事を押し付けられ、その時のケガが原因で亡くなったのに、労災認定すらしてもらえない非正規雇用の青年、自ら遺品整理を依頼して病気の妻と心中した老人(演じたのは『冬のソナタ』でパク・ヨンハの父親役を演じたチョン・ドンファン)、海外養子に出されたものの、無国籍で韓国に返された青年など、さまざまな事情を抱えて亡くなった人の「声なき声」を遺品から導き出すのがグルの並外れた記憶力と洞察力。最初はバカにして相手にしなかったサングもだんだんその能力に信頼を置くようになります。
ストーカーと化した恋人に殺された女性は、加害者があくまでも正当防衛を主張するなか、「説明書があるのに監視カメラが部屋にない」と言い続けるグルの言葉に半信半疑で、サングが部屋を再度捜索。エアコンの隙間に設置したカメラを発見し証拠を突きつける、というシーンは2人の絆を深めるきっかけに。

サングの過去

ジョンウに捨てられたと思い込み、ずっとジョンウを憎んでいたサング。グルのある行動からそれが誤解だったこと、ジョンウが生き別れになったサングをずっと愛して探し出してくれたことを知り、生きているうちに会えなかったジョンウを思い号泣するシーンがあります。

また刑務所に行くきっかけになってしまったスチョル(イ・ジェウク)との出会いと別れも回想シーンを交えて描かれますが、人間の生と死をテーマにしたこのドラマのもう一つの物語と言えるでしょう。

シーズン2に期待⁉

最終回10話では、父ジョンウの樹木葬が行われます。それまで父の死を受け入れられずにいたグルが現実を受け入れ、新たな道を歩み始めるスタートのシーンでもあります。
そして最後のシーンでは「私がもうすぐ死ぬので遺品整理を依頼したい」とムーブトゥヘブンを訪れたチョ・ウンギョンという少女(イ・レ)が登場します。1羽の白い蝶が彼女にまとわりつくように飛んでいる謎の少女。彼女は誰なのか、自分の遺品整理を依頼したい、というのはどういう意味なのか…シーズン2で明かされるのでしょうか…?

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