大人気ドラマ『賢い医師生活』が人の心を掴む理由　７つの考察

医師も人間であるという部分を見せる

医師も疲れるし、泣き言を言いたくなるし、愚痴りたくなるし、お腹も空きます。人間なので当然です。ドラマや映画の中で超人的にデフォルメされて描かれることが多い医師ですが『賢い医師生活』では、彼らのダメな姿もしっかり描きます。忙しければ部屋はごちゃごちゃに汚くなりますし、腰も肩もガタガタになります。彼らはとても人間らしい。そこがストーリーの深みを増すしていくのです。

5人の友人関係が最高

とにかく魅力的な5人の主演ですが、その友情も人を惹きつけます。なんでも遠慮なく言い合える仲でありながら、お互いを医師として尊敬しあえる仲間。弱さも、脆さも、見せあえる5人の関係性の素晴らしさに「この仲間になりたい！」と思ってしまうほど。ストーリーが進むと、関係に多少の変化も生まれてきますが、ちょっとしたことでは揺れない絆に安心感を覚えますし、そんな絆でつながれている5人を見守り続けたいという気持ちが生まれてきます。

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恋愛要素はあれど、すぐ恋人関係に発展しない

男女が存在しますから、それなりに恋愛も生まれます。が、簡単に付き合ったりしないし、簡単に好きにもならないのです。どんなきっかけで人は惹かれ合うのか、心が呼応しあうのか、という恋愛感情が生まれていく様子を、時間を掛けて見せていきます。なので、愛し合う時のお互いの気持ちにも納得しますし、めでたく結ばれた際には「よかった！！！！めでたい！！！！」と祝福したい気持ちになります。心の揺れ、感情の機微を丁寧に描くので、まるで自分も近くで2人をずっと見守っていたような気持ちになってしまいます。そんな共感性を引き出すしっかりした脚本が運んでゆくストーリーなので、ものすごい起伏がある展開があるわけでもないのに、登場人物を見守りたくなり、ドラマを見続けたくなるのではないでしょうか。