公開日 2024/09/14 15:00
変更日 2024/09/14 15:00
SEOUL, SOUTH KOREA - JULY 25: Jin of boy band BTS attends during the 'Emergency Declaration' VIP Screening at COEX Mega Box on July 25, 2022 in Seoul, South Korea. The film will open on August 03, in South Korea. (Photo by Han Myung-Gu/WireImage)
先日の『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(以下:『24時間テレビ47』)(日本テレビ系)で放送された『相葉トリミングin韓国』の完全版が、相葉雅紀MCの動物バラエティー番組『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系)で9月7日に放送された。7年間で78頭の保護犬たちをトリミングしてきた相葉が、韓国の保護犬施設を訪れる。今回のパートナーは、犬や猫が大好きなBTSの最年長メンバーJIN。日韓を代表するワールドワイドスター初タッグによって、相葉がライフワークとしてきた保護犬トリミングが、さらに意義あるものとなる。イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が読み解く。
というわけで、JIN&相葉雅紀の宇宙的コンビの協力プレーによる保護犬トリミングは百人力なのだが、番組の前提確認も頼もしかった。『相葉トリミングin韓国』VTR前、『24時間テレビ47』メイン会場が置かれた両国・国技館からしかるべきタイミングでしかるべき言葉を発することを忘れなかったのだ。彼はこの番組でこのコーナーを放送することの意義を説いている。
「僕に何かできることはないか? と考えたのがきっかけだったんです。でもテレビでたまにやるだけで状況は変わるのか? という声も耳にしたり、僕自身考えたりしたこともあるんですけど、この番組を通してこういう状況なんだということを伝えることが僕にできる仕事」と生放送内でしっかり言葉を選びながら配置していく相葉の前置きをぼくらは持続的な声明文としてキャッチしなければならない。もっと言うと、これはエンタメ史の議事録に記録すべきライフワークではないのか。『BE』の記者会見で韓国の兵役義務について持論を展開したJINにしろ、スターが世界規模でスターであるためには、こうした固有の言葉を広く世界に向けて投げ入れられるかどうか、そのセンスと強い意志(責任)にかかっている。でなければ、ぼくらは単にスターと呼ばれる存在のただうわべだけをなぞることになってしまう。JINと相葉雅紀の組み合わせが、こうも鮮やかな解像度で写るのは、彼らがスターであることの存在意義自体にも意識的に言及しながら、言葉と行動で裏打ちしてきたからだ。
ふたりが最初にトリミングにかかったのは、コーラという名のコッカー・スパニエルだった。体重は20キロ。JINがトリミング台にあげ、相葉も一度重さを確認するために持ち上げてみる。ずっしり感じる重さには、ふたり合わせて無限に掛け合わされるスターの重量感が含まれているのかもしれない。実際、このコーラをきれいにトリミングしている最中、JINは、「コーラ、テレビに出るんだぞ。芸能人だぞ」とか「これがプロの姿勢だよ」など、スター性を仮託する存在としてコーラのことをまるで自分の身体の一部かのように扱っている。手練れのバリカンさばきで丁寧に細部まで相葉が刈り上げ、JINがたまった汚れを優しく泡で包み込んで洗う。何とシームレスで素早い連携。『24時間テレビ47』での放送で一過性のことにするのではなく、相葉MCの『嗚呼!!みんなの動物園』でも完全版として放送することに大きな意義を感じた。
Huluで『24時間テレビ47』相葉雅紀が世界的スターと保護犬トリミング! 動物たちのために僕らにできることは?in 韓国を観る
動物バラエティー番組『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系)公式HP
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