COLUMN コラム

【台湾ドラマ入門にも!】台湾ドラマ『茶金 ゴールドリーフ』の魅力に迫る!

公開日 2023/03/17 19:30

変更日 2024/06/20 14:02

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台湾エミー賞史上最多16ノミネートを果たした傑作ドラマ『茶金 ゴールドリーフ』が日本上陸!台湾ドラマ入門としてもオススメしたい、台湾の激動の時代変遷を美しい映像とともに楽しみながら知ることができる話題作をご紹介。

© 2021 Taiwan Public Television Service Foundation

もちろんここまでにご紹介した背景だけでなく、本作はタイトルにもある通り“お茶”をテーマにした物語。台湾に旅行に行くと、カステラやパイナップルケーキとともにお土産の定番となっているのが台湾茶なのではないかと思います。日本の烏龍茶とは異なるさっぱりとした味わいの高山茶(烏龍茶の一種)や香り高い紅茶などが定番ですが、本作ではそんな台湾茶がどのようにして発展を遂げていったのか、歴史を踏まえて描いています。作中、福吉は台湾茶業界を制した“茶虎”と呼ばれていますが、実はこの“茶虎”には実在のモデルがいます。その人物が、物語の舞台にもなった北埔で製茶会社“永光”を起業した姜阿新です。彼はドラマ同様、1950年代に台湾茶業界を盛り立て、英国の怡和洋行とも取引をして台湾茶を世界に届けていました。そんな彼が実際に住み、迎賓館として活用した建物は本作でも薏心たちの住む住居としてロケ地活用されました。この「姜阿新洋樓」は現在一般公開中。ぜひ台湾を訪れた際にはドラマの世界に浸りに足を運んでみてください。

何度も観たくなる物語

本作は、戦後、日本統治時代を終えた台湾がどのように発展していったかを一人の実業家女性の人生を通して描いたサクセスストーリー、または身分や境遇の違いがありながらも想いを寄せ合った男女のラブストーリー、または台湾の戦後の暮らしが垣間見える時代ドラマ、と一言で表すだけではドラマの一面しか捉えられない重層的な作品です。そして、そのどの局面を切り取ってもプロトタイプの物語に収まりきらず、誰が見ても予想外の方向へストーリーが転がっていくように感じるのではないかと思います。全12話を見終わる頃には、台湾の歴史、お茶、観光地、京劇など派生して気になる題材が見つかるかもしれません。是非とも、台湾ドラマの入り口に、そして奥深い台湾を知るきっかけに本作をご覧になってはいかがでしょうか。

『茶金 ゴールドリーフ』作品情報

© 2021 Taiwan Public Television Service Foundation

『茶金 ゴールドリーフ』DVD-BOX(6枚組)発売中 ¥13,200(税込)
発売元・販売元 : エスピーオー

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