キム・スヒョン主演『サイコだけど大丈夫』最終話まで一気見オススメ／あらすじ＆作品解説！

オ・ジョンセが演じるサンテ

自閉症スペクトラム障害のあるサンテを、オ・ジョンセが演じ、その演技力が高く評価されています。
他人の感情を読めないサンテは、社会で他人と関わる事が難しく、弟のガンテと寄り添い合いながら生きてきました。
ガンテの友人ジェスが10年かけてサンテに受け入れられ、ガンテが仕事で帰れない時はジェスが面倒を見ています。
他人の感情を理解しようと、サンテはガンテの表情を伺っていました。
そのせいで、ガンテはサンテに対して、感情を隠して作り笑顔で接していました。

さらに、サンテは少年時代に母親が殺害された現場に居合わせており、犯人から脅されていました。
サンテは犯人を「蝶」に例え、「蝶」を見ると母親が殺害された頃のトラウマが蘇ってしまいます。
なので、蝶が現れる春になると、サンテは「蝶」に追いかけられる悪夢に苦しめられ、それから逃げるように引っ越しをしなければなりませんでした。

サンテは絵を描く事が得意です。
OK精神病院で、オ院長は治療の一環として、病院の壁画を依頼します。
しかし、「蝶」が怖くて、どうしても「蝶」の絵がかけません。
さらに、人の感情が分からないので、顔の表情を描くのも難しいのです。
サンテがこの問題をどう乗り越えていくかは、このドラマのテーマの本質ともいえるでしょう。

兄弟の成長に涙・・・

ガンテは、母親の言いつけで、兄を守る事が使命として、自身を犠牲にしてきました。
子供の頃は、自分が兄のために生まれてきたわけじゃないと反発し、兄に死んでほしいとさえ思っていました。
母が亡くなってからは、互いにぶつかり合うことなく、仲の良い兄弟として寄り添って生きていました。
しかし、兄弟は昔の傷を一旦抉ることで、真正面からぶつかっていきます。
その時、サンテはとっても頼りがいのある兄となり、ガンテは甘える事もできる可愛い弟になっていきます。
後半エピソードで描かれるサンテの成長に、最後まで感動させられっぱなしです。