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【日本人イケメン俳優】「ソウルドラマアワード」受賞歴のある横浜流星が韓国で人気の理由とは!?

公開日 2021/07/24 15:03

変更日 2024/06/20 14:32

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日本の若手注目俳優の代表格である横浜流星は、国内だけでなく、アジア圏でもその名が知られている。特に韓国での人気が高く、田中圭主演のドラマ『あなたの番です』(2019)での出演が大きな話題となった。横浜はなぜ日本国内を越えて注目を集めるのか。彼の演技スタイルからその理由を考えてみたいと思う。

(C)NTV

そんな男前イケメンとしての横浜の存在感が顕著だったのが、第25回釜山国際映画祭に正式出品された映画『君の瞳が問いかけている』だ。吉高由里子演じる視力を失った明香里との心の交流を描く本作だが、横浜は、過酷な現実に打ちひしがれた元ボクサーの塁役を演じた。愛する人のために危ない橋を渡り、命がけの試合に挑む塁の闘士が、横浜自身の勇武の精神と重なり、 その血と汗が大きな感動を呼んだ。社会の底辺に属する人間が粘り強い反骨精神によって這い上がろうとする物語は、常にその時代の社会を映し出す役割を果たそうとする韓国映画界が好むテイストである。そうした反逆児のイメージは、ボクサーが繰り出すストレートによって肉体と精神の表現性が直接的に伝わる。横浜演じる塁というキャラクターは韓国人にとっても受け入れやすかったのだ。

アジアスター賞受賞理由となったドラマ『あなたの番です』は韓国にも権利が買われ、人間の内面をえぐる疑心暗鬼の交換殺人ゲームは、ミステリー要素が功を奏し純粋なエンタメ作品として広く視聴者を得た。近年の日本ドラマ作品には珍しい残虐な描写も、儒教と軍事を重んじる禁欲的な社会性に潜む人間の心の闇を炙り出そうとする韓国映画の凄惨な暴力性を思わせるところがある。人間は時に残酷な生き物となる。その恐るべき生態を誇張しながら突き詰め、戯画的に点描していく本作は、日本のエンタメ作品にとって大きな挑戦であった。『あなたの番です -反撃編-』第11話から登場する横浜は、主人公・手塚翔太(田中圭)の妻である菜奈(原田知世)が殺害された後の物語のキーパーソンとなる。2020年に読売テレビで放送されたドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』に先行するシリアスな役どころがまた見物である。『あなたの番です』に関しては、本サイトにて横浜が登場する11話以降から解説コラムを連載予定だ。

AAA(Asia Artist Awards) 俳優

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WRITER INFOライター情報

加賀谷健