公開日 2021/02/01 09:00
変更日 2024/06/20 15:55
https://enhypen-jp.weverse.io/
Big Hit EntertainmentとCJ ENMとの合同プロジェクト「I-LAND」から誕生した7人組のアイドルグループENHYPEN。デビューからたった2か月で韓国の音楽賞で新人賞4冠に輝き、さらにグローバル音楽市場を独占!期待の新人グループENHYPENについてご紹介致します! (文・今泉圭姫子)
2020年、世界中の人々は、見えない敵と闘い、困難な日々を過ごしてきました。音楽業界だけではないのですが、音楽に携わる人たちにとっては、目の前の道が塞がれたような感覚の中で、小さな光を追い続けてきたように思います。
ファンとの接点は閉ざされ、自分たちの手で生み出した作品は、形のない場所に置き場を見つけるのが精一杯でした。
音楽は生で感じて、生で触れ合ってこそ、その凄さを体感でき、感動するものです。そんな当たり前だった世界が、2020年は一気に崩れ落ち、閉鎖的な世界の中でしか楽しむことができませんでした。
しかし、人間というのは強いものです。どんな分野でも、その苦しさの中から、新たな方法論を探し出す力を備えています。以前のような、ライヴが当たり前の時代に戻るには、まだまだ先ではありますが、音楽を楽しみたいという強い思いは、消えることがありません。2021年も、そんな私たちの心に光を灯すようなK-Popグループとの出会いが待っています。
2020年11月30日にデビューしたENHYPENは、Big Hit EntertainmentとCJ ENMとの合同プロジェクト「I-LAND」から誕生した7人組です。まさにコロナ禍の6月26日に、日韓同時放送が始まり、グローバルな世界をターゲットに注目を集めたリアリティ番組です。
日本では、ステイホームの中、韓国ドラマ「愛の不時着」が大ブレイクしたことにより、第4次韓流ブームが巻き起こったと言われています。音楽面においては、BTSの世界制覇、そして数々のK-Popグループのグローバル化、そしてENHYPENの誕生は、新しい時代、動きの取れない困難な時代にも、世界に発信していけるパワーとエネルギーがある事を証明してくれました。「I-LAND」では、世界の音楽ファンが、アイランダーたちの一挙手一投足に目を配り、次なるスター誕生の演出に大きな力となったのです。
アイドル・グループ誕生のリアリティ番組は、今では定着した人気があり、どの番組も注目度は高いです。
そんな数ある番組の中で、なぜ「I-LAND」が魅力的だったのかは、やはりBTSを育てたプロデューサー、パン・シヒョク代表が、自ら総指揮をとっているということもありますし、BTSの音楽、パフォーマンスを作り上げてきたクリエイターたちが、審査員として参加、またRain、ZICOと言ったアーティストであり、プロデュース能力に長けたメンターの参加など、全てが豪華であるということにもあります。
さらに、参加した練習生、特にFinalに残った9人それぞれが持つバックグラウンドに魅力を感じたという点にもあります。晴れてENHYPENとしてデビューした7人は、すでに一人一人にビハインド・ストーリーがあります。私の持論ではありますが、アイドル候補生は、必ずと言っていいほど、その人の持つ音楽的なバックグラウンドだけでなく、そこに至るまでの紆余曲折を経た人間こそが、アイドルとしての才能、魅力を備えている、と。
また、今回は参加した練習生自身が、他の練習生をジャッジするという過酷な審査方法がありました。自分がジャッジされるだけでなく、仲間を冷静に判断し、来るべくファイナルに向けて、より良いチームにするための判断を自らが下すという方法論。これは、常に厳しい目が向けられているという世界観を見せているのだと推測しました。それがこれまでにはないドキドキ感を煽ることになりました。