公開日 2020/02/06 11:59
変更日 2024/06/20 18:01
Man in casual style clothes jumping and dancing isolated on white background. Art, motion, action, flexibility, inspiration concept. Flexible caucasian ballet dancer.
2020年2月21日に公開される映画『スウィング・キッズ』。EXOのD.O.とブロードウェイダンサーのジャレッド・グライムスが共演した異色のダンス・ムービーです!作品を先に拝見させていただいた筆者が、単なる「ミュージカル映画」というジャンルには収まらない魅力をご紹介します。
巨済(コジェ)収容所は、朝鮮戦争時に米軍が朝鮮人民軍と中国軍の捕虜を収容した当時としては最大規模の収容所です。捕虜同士が共産主義と民主主義という2つのイデオロギーで対立して争いを起こし、多くの死者を出したという悲しい歴史を持つ場所であり、そのイデオロギーの争いは劇中でも描かれています。
さらに捕虜となっている人々の間には当然アメリカに対する嫌悪感があり、主人公もそのように育ってきたからこそ「情熱を感じるから」という理由だけではタップダンスをできない葛藤は、観ていて深く考えさせられました。
戦時中の捕虜収容所を舞台にしたために描かれる、人種差別やイデオロギーの違いによる衝突など、ただダンスを観て楽しい気分だけにはなることのできない様々な要素は、観客を時に複雑な気持ちにさせます。
「みんなで最高のダンスステージを作り上げる!」ということが決して物語のテーマではない今作は、戦争映画としても十分な価値を持っていると感じました。
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いかがでしたか?
『スウィングキッズ』はタップダンスや劇中に流れるのナンバーを楽しむことができるだけでなく、戦争についても深く考えることができる、是非お勧めしたい映画です。
米映画評論サイトで、オーディエンスが付けたスコアは97%!
観客の満足度も非常に高いです。
気になった方は2月21日から劇場で是非ご覧下さい~!