COLUMN コラム

【アレンジがすごい!】韓国だからこそ実現できた日本原作の韓流ドラマ6作

公開日 2019/07/26 13:52

変更日 2024/06/20 18:04

#

日本原作の韓流ドラマは「これが日本原作!?」と原型をとどめない作品がある一方、韓国のお国柄を反映し、日本人の意表をついた秀作も揃う。そんな韓国だからこそ実現できた、アレンジの効いた韓流ドラマをセレクト。

ソロモンの偽証(2016)

宮部みゆきの小説をもとに韓国の教育問題に鋭く切り込む

(あらすじ)
ジョングク高校で学級委員長を務めるソヨンは、優等生に見られることに違和感を感じていた。ある日、クラスメイトのソウと不良のウヒョクが争っているのを目撃。それから2週間後、学校の花壇で、雪に埋もれたソウの死体が発見される。警察はソウの死を自殺と結論付け、学校も早期収束をはかる。しかし、ソヨンのもとに「ソウは殺された」と書かれた告発状が届けられる。ソヨンは、生徒だけでソウの真相を明らかにしようと校内裁判を開くことを提案するが、学校や周囲の大人たちは猛反対する。大人たちの執拗な妨害を受けながら始まった裁判では、次々と明らかにされる新事実に誰もが驚く。

原作『ソロモンの偽証』

宮部みゆきの傑作ミステリー小説のドラマ化。日本では2105年に前後編で映画化され、原作では中学校を舞台としていたが、韓国版では高校が舞台。韓国の高校生の制服は、オルチャン制服として日本の女子の間でも人気だが、それを纏う高校生たちは日本以上に厳しい管理教育の中にある。韓国では、大学受験日に電車を増発、多くの会社が出社時間をずらし、受験に遅れそうな生徒をパトカーで送迎するほどの一大イベント。受験勉強で抑圧された高校生は、横暴な教師やいじめなどの諸問題を抱えている。
そんな韓国の高校教育の現状をふまえながら、原作の持つ緊迫感を見事に再現したのは、『太祖王建』や『海神』などの傑作時代劇を手がけたカン・イルス監督。名子役と呼ばれたキム・ヒョンスが主人公ソンミを演じるほか、生徒役にはソ・ジフンやチャン・ドンユンといった若手注目株が勢ぞろい。本作での演技が評価され、現在は子役から脱却し、若手演技派スターとして数々のドラマに出演するようになっており、未来の韓流スターのお宝ドラマとしても押さえておきたい。いっぽう、ベテラン俳優チョ・ジェヒョンが、校内の権力者であるハン理事を演じ、大人の横暴さ、狡賢さ、弱さを巧みに表現。連続ドラマになったことで、映画で描かれなかったエピソードも盛り込まれ、低予算ながら丁寧に作りこまれた「ウェルメイドドラマ」として、視聴者満足度は非常に高かった。

K-POP アクション ミステリー・サスペンス ラブロマンス 韓国ドラマ 韓流

この記事を気に入ったらシェア!

この記事について報告する

  • 韓国大好き連載コーナー
  • vote
  • 中国ドラマ特集
  • K-POPニュース

WRITER INFOライター情報

ライターK

韓国情報を発信していきます★